宿泊客が利用できるパブリックスペース「2nd Room」(19日、浦安市日の出で)

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調査を基に早朝深夜も飲食提供

 星野リゾート(長野県軽井沢町)は20日、千葉県浦安市日の出に新ホテル「星野リゾート 1955東京ベイ」を開業する。

 国内外71施設目で、県内への進出は初めて。19日には報道関係者向けの内覧会が開かれた。

 昨年末に閉館した「東京ベイ東急ホテル」の638室のうち約3分の1の200室を約半年で改装した。穴井主税(ちから)総支配人によると、千葉県を訪れた旅行客の6割が「テーマパーク」などの観光施設を目的としており、ホテルの潜在的需要は高いと判断したという。

 主要なターゲットは、東京ディズニーリゾート(TDR)の利用客だ。「1955」の名称は、世界初の米ディズニーランドの誕生年にちなむ。ロビーなどの館内は「古き良きアメリカ」をテーマに、レトロなデザインでまとめた。

 開業にあたり同社は、昨年6月頃に浦安市内で現地調査を行い、ディズニー客の集中による混雑など観光面での課題を把握。調査結果を基に、新ホテルでは朝6時から営業するレストランや、夜11時まで食事を提供するカフェテリアを用意したほか、軽食や飲料を扱う24時間営業のショップも設けた。ロビー階には、宿泊客がチェックイン前後にくつろげる共用の半個室空間「2nd Room」を設置した。

 宿泊料金は、2人1室(素泊まり)で1人1泊9000円からで、早期予約の割引も行う。東京ディズニーシーの新エリア内に開業した「ファンタジースプリングスホテル」は、運営会社によると最安で1泊6万8000円(19日時点)と高額で、穴井総支配人は「コストパフォーマンスは高いと思っていただけるのでは」と話した。