2011年に最初のバージョンがリリースされたChromebook向けのOSであるChromeOSを、Androidの技術スタックをベースに開発することで、GeminiのようなGoogle製のAIツールをより迅速にユーザーに提供できるようにするとGoogleが発表しました。

Chromium Blog: Building a faster, smarter, Chromebook experience with the best of Google technologies

https://blog.chromium.org/2024/06/building-faster-smarter-chromebook.html



Google is putting more Android in ChromeOS - The Verge

https://www.theverge.com/2024/6/12/24177311/google-chromeos-android-ai

Googleによる最新AIツールを迅速かつ大規模にユーザーに展開できるようにするために、Android LinuxカーネルやAndroidフレームワークなどのAndroidスタックの一部を、ChromeOSの基盤の一部として採用する予定であると、Googleが発表しました。なお、ChromeOSではすでにAndroidアプリが利用可能となっていたり、 2024年3月に発表されたChromeOS 122ではBluetoothスタックの統合が開始されていたりと、AndroidとChromeOSのコラボレーションはゆっくりと進められてきました。

Androidベースの技術スタックをChromeOSに取り入れることで、ChromeOSの中枢にあるAIイノベーションのペースを加速し、エンジニアリング作業を簡素化し、スマートフォンやアクセサリなどのさまざまなデバイスとChromebookの連携を強化できるようになります。また、ChromeOSユーザー、企業、学校に比類ないセキュリティ、一貫した外観と操作性、広範な管理機能を引き続き提供できるようになるとGoogleは主張しました。



技術スタックの改善はすでに始められており、消費者向けに提供されるまではまだしばらく時間がかかることとなるそうです。Googleは「準備が整い次第、更新されたエクスペリエンスへのシームレスな移行を提供します」と説明しており、移行までは通常のソフトウェアアップデートや新しいイノベーションに変更を加えることはないそうです。