藤本敏史(C)日刊ゲンダイ

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 吉本興業所属のトミーズの雅(64)がMBS「せやねん!」(8日放送)で、吉本興業でギャラが1億円を超える11人の芸人を話題にして驚きの声が挙がっている。

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 番組では、ダウンタウンの松本人志(60)が、活動停止中も自身が企画した番組などの配信で「松本マネー」が動いていることに触れ、その流れから野性爆弾くっきー!(48)がラジオ番組で話していたという「吉本には11人の“億プレーヤー”がいて、“億イレブン”と呼ばれている」というエピソードを紹介。

 雅は「それ、聞いたことある」として、ダウンタウン、明石家さんまナインティナイン、今田耕司、東野幸治の7人の名前を挙げ、さらに、千鳥かまいたちの名前が挙がった。これで11人。いずれも吉本の看板芸人だ。

 一方、昨年10月に東京都内で当て逃げ事故を起こし、道交法違反で略式起訴され、今年の2月までおよそ5カ月間の“謹慎生活”を送っていたFUJIWARAの藤本敏史(53)は、5月26日に放送された「チャンスの時間」(ABEMA)で千鳥のノブ(44)に「先月の給料は?」と問われ、「6円」と明かした。内訳は、かつて発売した「クイズ!ヘキサゴン」のDVDの印税だったという。仕事をしていないのだから当然とも言えるが、なかなかシビアな実態だ。

「謹慎前のフジモンのギャラはバラエティー1本で約10万円、ひな壇芸人として多くの番組に出演していました。それに加えて、かつて本人が明かしていた1ステージ1万6000円の劇場出演収入とユーチューブ収入などを合わせると、1500万〜2000万円はあったと思います。それが一夜にして6円になるのですから、いかに芸人は浮き沈みが激しいかということですよ」(キー局関係者)

■吉本芸人は全国に6000人

 そもそも吉本芸人は、事務所のギャラの取り分が多いと言われることが多かった。2019年に「闇営業問題」が話題となった際には、ギャラの配分が「事務所9対芸人1」などと言われ問題視された。しかし、吉本興業の岡本昭彦社長は当時、「いろいろ安いなどと言われたりしていますけど、会社9でタレント1とかはまったくなく、ざっくりした平均値で言っても5対5から6対4です」と否定した。しかしこれに対して、一部の芸人から「そんなことはない!」と大ブーイングが起きた。あるお笑い関係者はこう話す。

「特に若手芸人に関してはギャラが安いのは今も昔も変わらないようです。中堅や冠番組が持てるようになるとやっと増えてくる。ただ、一般的に芸人と事務所で、6対4とか7対3の配分が多いと言われる中、吉本興業が他の事務所と違うのは、全国で12の常設劇場を運営しているということです。立てる舞台があることは若手にとっては腕を磨くいい環境と言えるのではないでしょうか。ブレークすれば億単位のギャラがもらえるけど、そうでなければ多くはもらえない“アメとムチ”の管理とも言えますね」

 全国に6000人いるといわれる吉本芸人。スター芸人になれるのはほんの一握り。激しい“ギャラ格差”はまさに「天国と地獄」である。