ナイチンゲールダンス・ヤスのコラム連載!素敵なFA(ファンアート)ライフのために大切なことを綴る【ヤスのコラム#3】
【写真】お笑いコンビ ナイチンゲールダンスのヤス
神保町よしもと漫才劇場に所属し、「M-1グランプリ2023」では準決勝進出&敗者復活戦3位という結果で注目を浴びたお笑いコンビ・ナイチンゲールダンスのヤス。“尖り芸人”と呼ばれた過去もあるが、その素顔は「真っすぐで熱い男」だ。そんな彼が日々感じたことを書き綴る連載「ヤスのコラム」。
■第3回「芸人ファンアート持論」
ヤスです。
6月で雨も多くなって家に引きこもることが多い、そんな絶好のファンアート日和が続きますね。ということで今回はファンアート、通称FAについて僕が思ってることについて。
僕です。
お前かい。
僕は「FA描くのはまあそういう推し方もあるかあ」くらいで考えてるのでそういう叫びが出たのかもしれません、ただここで勘違いしてほしくないのは僕はFA全肯定人間ではありません。
たまにXで「ヤスさんがFA全肯定してくれてる」みたいなの見ますがさすがに全肯定は言い過ぎで、じゃあどれくらいの距離感でFAと向き合っているのか今から楽屋でFAへの考え方を芸人に力説している時にしている内容を丸ごと書きます(FAへの考え方を楽屋で力説してるんだ…)。
先に意見をまとめると、「FAは描けぇ!でもメンションは…」みたいな感じです。
FAってなんなんでしょう?僕は、推している芸人がいてその人への気持ちが溢れて、ああ!100000万課金したいけど給料余ってない!どうしよう!そうだ!ペンはしらせるかあー!うほほほ二次元なら推しにいろんなポーズやセリフ言わせることができるしたのしいー!!!うほほほ!!!なのかなーと勝手に想像してます。全然違ったらすみません。
なぜそう思ったかというと、僕も昔ソニックが好きでソニックの絵を描いてハッピーバースデーと言わせて誕生日祝ってました。そんなハグリッドが迎えにくる前のハリーみたいな誕生日を楽しんでいた僕もいました。
好きが溢れて絵を描く、その気持ちは可愛らしいものです、ただそれを本人にメンションして本人が100%不快にならない確証って意外とないなーと思います。逆の立場になってみて、描き手の好きなポーズ、表情、テイストで自分のイラストを描かれて嬉しいヤミー感謝感謝またいっぱい描いてほしいなデリシャスシャッシャッシャッシャシャハッピースマイルに全員なるかと言われたら、うーん、となるかもしれません。クラウディスカイピース。
なんか今回言葉をすごく選んでるなと書きながら思いますが、これはやはり基本FAは善意の塊なので応援してもらってる側としてもし万に一つでも「ん?」と思うことがあっても言うのは難しい面があるんですよね。それ言っちゃったら芸人側が悪者になっちゃう、みたいな。
そういう意外とリスキーな面が、FAをタレントに送ることにはあると思います。なんでこんなことを言うかといえば意外と「FAはそんなに…」みたいな芸人っていて、ファンの方の善意が芸人と噛み合ってないのを裏で見るとなんかうーんと思う時があるからです。
じゃあどうすればいいの?それを説明するために今までの文は芸人側として喋ってましたが、もし僕がファンになったとして僕が好きな芸人さんを応援する時に大事そうだなと思うことがあります。
それは日々その芸人さんを観察して、この人はこういうのどうなの?喜ぶの?どこまでなら自分の善意を見せていいの?そういうラインを見極めることだと思います。その芸人とFAとの関係性のラインが分からないうちは、授業中に先生の似顔絵描いてバレないように後ろの席にまわして盛り上がる、そんな感覚でやれば楽しいのかもしれないです。
日々応援してくださるファンの方々とより良く末長く推してもらうために、僕のFA持論をコラムにさせていただきました。いつもありがとうございます。
それではみなさん素敵なFAライフを。