A代表デビューで堂々のパフォーマンス photo/Getty Images

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3日にボスニア・ヘルツェゴビナ代表との国際親善試合を行い、3-0の勝利を飾ったイングランド代表。

EUROへ向けて熾烈なメンバー争いが行われている中、新たに存在感を示した選手がいる。クリスタル・パレスのMFアダム・ウォートンだ。19歳のコビー・メイヌーという逸材が出てきたばかりのイングランドだが、20歳のウォートンもすぐさま頭角を現した。

今回イングランド代表初招集となったウォートンはこの試合、62分から出場を果たしイングランド代表デビューを飾った。30分ほどのデビュー戦ではあったが、同選手はデビュー戦とは思えぬ落ち着きを見せた。中盤の底でリズムを作るウォートンは『Who Scored.com』によると、36本のパス全てを成功させたという。今冬にプレミアリーグへステップアップを果たしたばかりだが、試合中に慌てることなく、スター選手だらけのイングランド代表にスムーズに入った。

テンポよくパスを出すウォートンはチームにリズムを生み出し、イングランドの攻撃を活性化させた。65分には絶妙なアーリークロスでチャンスを演出するシーンもあり、30分の出場時間の中で十分なパフォーマンスを見せた。

イングランド代表は現在33名までEUROのメンバー候補が絞られているが、ウォートンは当初EURO行きとなる26名には選ばれないだろうという見方が多かった。しかし今回のデビュー戦を経て、同メディアは代表でポジションを掴むチャンスは十分にあると主張している。

ウォートンが所属するパレスはオリヴァー・グラスナー監督が就任した冬以降、圧巻の成績を残した。これにはマイケル・オリーセやエベレチ・エゼ、ジャン・フィリップ・マテタのフロントスリーによる功績が大きいが、中盤でゲームをコントロールしていたウォートンの存在も忘れてはいけない。

所属クラブで見せるような落ち着きをイングランド代表のデビュー戦で見せたウォートン。中盤も熾烈なポジション争いを強いられるため、今回のEUROに行けるかどうかはまだわからないが、ウォートンが選ばれても不思議ではない。