ダービー行き最終切符から史上初の戴冠へ 4億5000万円馬が世代の頂点狙う
東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める“競馬の祭典”に、ダノンエアズロック(牡3、美浦・堀宣行厩舎)がJ.モレイラ騎手とのコンビで出走を予定している。
ダノンエアズロックは父モーリス、母モシーン、母の父Fastnet Rockの血統。母は豪G1を4勝した名牝で、本馬の姉には18年関屋記念など重賞3勝を挙げたプリモシーンがいる。セレクトセールで4億5000万円(税抜)の値が付いたのもうなずける血統背景だ。
昨年6月に東京競馬場の2歳新馬戦をデビュー勝ち。続くアイビーSはスローペースも味方に2番手から力強く抜け出し、上がり最速32.7秒の豪脚で他馬を封じた。重賞初挑戦となった弥生賞ディープインパクト記念は7着で、レース後には骨折が判明。だが幸いにもケガの程度は軽く、2カ月後に復帰すると、プリンシパルSを1.1/4馬身差で制してダービーへの最終切符をつかみとった。通算成績は4戦3勝。
「青葉賞組はダービーを勝てない」というジンクスは良く知られているが、プリンシパルS組も1996年の創設以来、過去29年間で勝ち馬が出ていない。96年にダンスインザダークが2着に入って以降は、18年コズミックフォースなど4頭いる3着が最高となっている。持っている素質は間違いなく一流。手にした最終切符を片手に、夢のダービー制覇まで階段を駆け上がるか。