“理想のクローゼット”とは…

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 エステー(東京都新宿区)が、クローゼットや衣類管理の実態を調べるため、「理想のクローゼットとタイパ意識に関する調査」を行い、結果を紹介しています。調査は、3月7〜9日にかけて、クローゼットの管理を含む家事を普段から行っている20〜59歳までの既婚男女579人を対象に、インターネットで実施されました。

 理想のクローゼットについて聞いたところ、最も高かったのが62.9%の「整理されていて、服を取り出しやすいクローゼット」でした。次いで、50.6%の「汚れ・カビ・虫・菌などがなく清潔なクローゼット」、44.2%の「衣替えが簡単に済むクローゼット」、34.2%の「衣類の量が少なく空間にゆとりがあるクローゼット」、31.4%の「お気に入りの衣類が収納されているクローゼット」、23.1%の「開けた時に良い香りがするクローゼット」、22.5%の「収納アイテムなどにこだわった使いやすいクローゼット」、13.8%の「特に当てはまるものはない」、0.3%の「その他」という順番でした。

 そして、「こんなクローゼットがあったらいいな」と思う、夢のようなクローゼットを質問したところ、回答者から「防臭・防カビ・防虫ができるクローゼット」(50代・女性)、「入れておくだけで、シワなくきれいになる」(30代・男性)、「無限に服が収納できる」(30代・女性)、「勝手に整理整頓してくれる」(30代・男性)、「コーディネートを提案してくれるクローゼット」(20代・女性)などのコメントが寄せられたということです。

 クローゼット内の衛生面で気になっていることについても聞くと、3位は「カビ」で47.2%、2位は「ホコリ」で52.2%、1位は「湿気」で54.9%という結果でした。

 クローゼットの現在の状態についてでは、3位が「衣替えがしづらい」で27.1%、2位が「整理されておらず、衣類を取り出しにくい」で35.9%、1位が「衣類が多く、ぎゅうぎゅうに収納されている」で46.6%でした。多くの人が理想のクローゼットのトップに挙げていた「整理されていて、服を取り出しやすいクローゼット」が実現できていない実態が分かったということです。

 家事の実態についても調査しています。「平日1日あたりどのくらいの時間家事(育児を除く)を行っていますか」と質問したところ、最多は33.3%の「1時間以上2時間未満」でした。普段の生活において家事を効率よくこなして、タイパを高めたいと思うかも聞くと、「とても思う」が37.5%、「やや思う」が51.6%で合計、約9割の人が家事においてタイパを高めたいと思うと回答し、タイパへの関心が非常に高まっていることがうかがえたとのことです。

 「クローゼットの掃除」に関して、タイパを高めたいが全く効率化できていないと答えた人は20.0%いて、すでにタイパを意識して効率化していると答えた人の5.4%に比べ、約3.7倍に上り、全家事の中で理想と実態のギャップが最も大きいことも判明したということです。

「衣類の収納や整理」および「クローゼットの掃除」について、全く効率化できていない理由を聞くと、3位は「タイパにつながるアイテムを導入したいが、お金やスペースなどハードルがある」、2位は「タイパを高める方法が分からない」、1位は「家事の中で優先順位が低く、後回しになってしまう」で、平日の家事時間が限られる人たちにとって、クローゼットにまで手が回っていない実情が分かり、タイパを求めるものの情報が不足している、浸透されていないことも、クローゼット内の整理や掃除まで行きつかない状況につながっていると考えられているということです。

 同社は、調査結果を受けて、「そもそも衣類の汚れを持ち込まない、出し入れしやすいクローゼット構造をつくっておく、衣類を見える化しておく、予防アイテムを活用するなど、クローゼットをタイパ高く管理する方法はさまざまあるので、都度適切な情報をとって行くことが大切です。時には便利なアイテムにも頼りながら、理想のクローゼットを目指してみてください」とコメントしています。