さすがフライターグ!このバックパック、生地からパーツまで全て同じリサイクル素材だって

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SDGsに向けて、リサイクル素材を使用したプロダクトが増えています。ですが、バッグなどさまざまな素材やパーツを使うアイテムは、リサイクルする際に複雑な工程が必要となって手間もコストもかかるため、なかなか完全リサイクルはできないもの。

そんななか、ひとつの答えを出したのが、スイス発のバッグブランド・FREITAG(フライターグ)よりリリースされた「MonoBackpack」(5万5900円)です。なんと、すべての生地やパーツを同一の素材でつくることによって、バッグそのまま完全リサイクルを可能にした革新的なプロダクトなんです。

3年間の開発を経て誕生した「MonoBackpack」に使用している素材は、ポリアミド6(PA6)。ポリアミド系樹脂の素材はいわゆる「ナイロン」と呼ばれているもの。

優れた強靭性と引張強度、柔軟性、耐摩耗性を有した汎用性があるポリアミド6は、エンジニアリングプラスチックや繊維素材として身の回りのものにもよく使われています。

そんなポリアミド6のみでバックパックをつくるとなるとそう簡単ではなく、ジッパーやキャリーストラップ、ラベル、縫製糸に至るまで、PA6から作られた17のパーツを見つける必要があったそう。

さらに難しいのは撥水性能にこだわったこと。一般的な撥水性生地は異なる素材で作られたコーティングや膜が必要となるため、単一の素材で作られたものはありませんでした。

そこで、フライターグは繊維業界の台湾のパートナーと協力し、3層ともポリアミド6のみで構成され撥水性を備えた生地を開発。すべての生地とパーツを同一素材でつくりあげることに成功したのです。

また、「MonoBackpack」は、優れた機能性も特徴。ロールトップにコードを組み合わせた独特な収納口を備え、底部を折りたたみ式にすることで、メイン収納部の容量を14〜24リットルとフレキシブルに変更可能な仕様に。

メイン収納部にはパッド入りのラップトップコンパートメントやキードッキングループを備え、サイドのジッパーからクイックアクセスが可能です。フロントポケットやショルダーストラップにキーループも備えています。

特徴的なのが、付属のミュゼット(ミニバッグ)。ショルダーストラップ側に取り付けて使用することも、ショルダーストラップを取り付けて単体のショルダーバッグとしても使うことができる便利なパーツです。

「MonoBackpack」は、現在は初代のため非リサイクルのPA6が主に使用されていますが、今後はリサイクルの循環に乗せていくそう。環境に優しくオリジナリティのあるバックパックに注目です。

>> FREITAG「MonoBackpack」

<文/&GP>

 

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