木原瑠生、“あの『BLEACH』”主演で「どれだけ戦えるか試したい」お風呂の中で「卍解」練習
●キャスト解禁前の後ろ姿やシルエットで「瑠生くんですよね?」
久保帯人氏による人気漫画『BLEACH』を原作としてミュージカル化した「ROCK MUSICAL BLEACH」シリーズ。2005年8月の初演以来、“ロックと剣劇”をコンセプトに、 2.5 次元ミュージカルの先駆け的な存在として人気を誇っていた同作が、8年ぶりに新作を上演する。原作でも人気の高い「破面篇」の物語を二部作とし、前編となる「Arrancar the Beginning」を5〜6月に上演する。(東京公演:5月12日〜26日 天王洲 銀河劇場、大阪公演:5月31日〜6月2日 COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール)
今回は、主人公の黒崎一護役の木原瑠生にインタビュー。『魔進戦隊キラメイジャー』出演で話題となり、ミュージカル『刀剣乱舞』ではへし切長谷部役を演じ注目を集める木原だが、今作への主演に対して「あの『BLEACH』!?」と驚いたという。自分の武器である歌についてや、意外な30年後の目標などについても話を聞いた。
○木原瑠生、「ROCK MUSICAL BLEACH」主演に決まり「びっくり」
――「ROCK MUSICAL BLEACH」主演に決まった時の心境はいかがでしたか?
正直、びっくりしました。会議室みたいなところで、マネージャーさんと2人で「今年のお仕事どうする?」という話をしていた時に「実は『ROCK MUSICAL BLEACH』のお話が来てまして……」と伝えられたので、「『BLEACH』って、あの『BLEACH』だよな!?」と(笑)。誰もが名前を知っている作品の主役ということで、驚きました。この役に僕を選んでいただいたことへの喜びもあり、熱かったです。作品としても広く知られていますし、プレッシャーの中で演じることになるだろうと感じたので、どれだけ戦えるか試したいところもありました。
――“あの『BLEACH』”という中に、どのようなイメージだったんですか?
主演することが発表されて、中学の時の友達からも連絡が来るくらいでしたし、みんなが憧れる作品だというイメージがずっとありました。やっぱり友達もみんな好きだったみたいで「観に行くからね」と連絡してくれたので、原作の偉大さを改めて実感しました。一護には、正統派の「主人公」のイメージがあります。今回お話をいただいてからまた漫画やアニメを見るようになって、僕が演じる一護が熱くてまっすぐな人だと改めて感じたので、そのまっすぐさを大事にしていきたいと思っています。
――そんな一護を演じるにあたって、ご自身としては「頑張ってやっていくぞ」なのか、「ぴったりだ」なのか、どちらのイメージですか?
「やっていくぞ」の方が大きいです。似ている部分もありますし、一護の男気を前面に出していけたらいいなと思っているので。ただ、「破面(アランカル)篇」は一護の悩みや葛藤を描いている部分もたくさんあるので、その人間味も考えていきたいです。
――「破面(アランカル)篇」など、言葉の難しさもありますね。
そうなんです! 早く口に馴染ませたいと思っています。「尸魂界(ソウル・ソサエティ)」とか、最初に漢字で見た時は「なんて読むんだろう!?」と思うじゃないですか、でも口に出してみるとしっくりくる。原作ファンの方には染み付いている言葉だと思うので、自然に出てくるようになればと。
○高野洸には心の中で「よろしくお願いします」
――キャスト解禁のカウントダウンも予想で盛り上がっていましたが、発表までプレッシャーではなかったですか?
情報解禁される前から変に気負わずにやろうとは思っていましたが、先に映像や写真で公開されていた後ろ姿のシルエットや、鼻と顎のラインで僕だと気づいた方もいたみたいで。あと、耳の形! ファンクラブやインスタのダイレクトメッセージで「あんまり言っちゃいけないと思うんですけど……」と気遣う前置きの上で、「瑠生くんですよね?」と指摘されることがありました。
解禁された後のイベントでも「私は絶対に瑠生くんだと思ってました」と言われて、「ありがとうございます!」と(笑)。自分でもわからないくらいに映像を加工していただいたし、写真を見ても絶対バレないと思ったんですけど、ファンの方は僕のことをよくわかっているんだなという実感が、日を追うごとにありました。
――登場人物も多い作品ですが、気になるキャラクターや共演者の方を教えて下さい。
今回、 山崎晶吾さん(平子真子役 ※崎はたつさき)、 宇野結也さん(阿散井恋次役)、 秋沢健太朗さん(市丸ギン役)のお三方以外は、初共演なんです。藍染惣右介役の井澤勇貴さんは、情報が出る前にたまたまお会いすることがあって「よろしくお願いします」と挨拶ができて、「この方が藍染か。頑張らなきゃ!」と思いました。キャラクターで言うと、ウルキオラ・シファー(百名ヒロキ)、グリムジョー・ジャガージャック(植原卓也)は絡むことが多いですし、特に気になります。
――歌に力を入れている公演というイメージもありますが、その中で主演を務められることについてはいかがですか?
キャストの皆さんのお名前を見て、「この中で真ん中に立つのか」と思いました。『ばくおぺ』(明治モダン歌劇「恋花幕明録〜前日譚〜」)の時も先輩の皆さんに支えられて真ん中に立たせていただいたので、今回はそこで学んだことを活かせていけたらと。自分の良さ、僕だからできることもあると思うので、自分を信じて頑張っていきたいです。
――ちなみに8年前に一護役を務められていた高野洸さんとは、お話される機会はあったんですか?
今年同じフェスに出演した時にご挨拶できたんですが、その時はまだ情報解禁前で、『ブリミュ』に出るとは言えない時期だったんです(笑)。心の中だけで「先代の一護さん、よろしくお願いします」という気持ちになって深々と挨拶をさせてもらいました。今回の公演も観に来て欲しい気持ちはあるので、自信を持って「来てください」と言えるように頑張りたいです。
●ミュージカル『刀剣乱舞』プレッシャーの中でspiに言われたのは
○「僕は歌を求められてるんだ」と実感
――今回、楽しみにしてるシーンはありますか?
これはもうシンプルに「卍解」です。早く言いたくて! 決まった時から、それだけは風呂場でずっと練習してるんです(笑)
――お風呂で「卍解」の練習を!
風呂場と、それからクローゼットの中で(笑)。早くやりたいですし、仕掛けも楽しみです。僕だけではなく、きっと照明や音響といった舞台に関わる各セクションの方が「ここは決める」というところだと思うので、しっかりかっこよくやりたいですね。
――それは楽しみですね。「ROCK MUSICAL」というところにも、期待はありますか?
僕はロックが好きで、最近ソロで出した曲もロックやバンドサウンドだし、B’zさんが大好きで影響を受けているので、稲葉(浩志)さんのようなシャウトができたらと、すごく楽しみにしています。
――ご自身でも、歌が武器だと思うところはありますか?
ここ数年、ミュージカルや歌劇をやらせていただくことが多くなってきて、何を求められているのか少しずつわかってきたところです。だからもっと自信をつけて、胸を張って歌っていきたいです。お世話になった演出家の方にも、稽古で「もっとできるだろう」と言っていただいたことがあって。「僕は歌を求められてるんだ」と明確にわかって、頑張らなければと思いました。僕は映像と舞台のどちらに出たいか、ということにはこだわりがないのですが、自分の武器が歌で、それを求めていただけるなら、応えていきたいです。
――ちなみに、歌う時に気をつけている部分や、コツなどはありますか?
最近は、呼吸です。呼吸が深ければ深いほど、色んな表現の仕方ができるようになると思っているんです。一節の中でどこまで歌えるかも、呼吸次第で限界が見えてくるので、呼吸を意識して歌うようになりました。息の出し方も大事ですし喉のケアもしますけど、最近は歌い始める直前でどれだけ息を吸えるか、自分でできる範囲の試せることを試しながらやっています。
○目標は「劇団☆新感線の橋本じゅんさん」
――役者として、これまでに言われて印象に残っている言葉はありますか?
spiさんに「お前は将来安泰だよ」と言っていただいたのは、正直驚きました。その言い回しも、spiさんらしくてかっこよくて。僕は去年のミュージカル『刀剣乱舞』 (八) 乱舞野外祭でspiさんと出会って、それからいろいろお話をさせてもらうようになったんですが、誰がどう見てもすごい方だと思うんです。だから、spiさんがソロで歌った後に僕がソロを歌う時に、プレッシャーがすごくて。でも、その後でspiさんから言われたのが、「お前は将来安泰だよ」という言葉だったんです。なので、今年の『ばくおぺ』で共演した時も、期待に応えたいと思いました。役者としてもエンターテイナーとしても素敵な方なので、この人にそんなこと言っていただいて、共演できているんだなとうれしかったです。
――役者として目指している像はありますか?
最近は真ん中でやらせてもらうことが少しずつ多くなってきて。「この人がいれば大丈夫だよね」と言っていただけるような安心感が、作品にとって大事なことだと実感しているので、皆さんから信頼を寄せてもらえるような役者になりたいです。あとは、ジャンルで言えばコメディの作品もやっていきたくて。劇団☆新感線の橋本じゅんさんみたいな存在になりたいなと、勝手に思ってます。映像で『髑髏城の七人』を観た時に、橋本じゅんさんがすごくいきいきとされていて、「こんなにはつらつと楽しく芝居ができるんだ」と、目指す姿になりました。
僕はドリフもめちゃくちゃ好きなので、それくらい振り切ったコメディもできたら、役者としていろんな振り幅ができると思うんです。だから、今年は真ん中で頑張るぞと思いつつ、年によっても、いろいろ変えてやっていけたらと思っています。
――意外でした。木原さんが橋本じゅんさんになるのは、あと30年後くらいでは!? というイメージもあります。
時間がかかりますね……でも30年後を見据えた時に、橋本じゅんさんのようになれていたらうれしいです。
■木原瑠生1998年9月15日生まれ、東京都出身。2016年より俳優、アーティストとして活躍し、2018年12月から、男女混合ボーカルグループLove Harmony's, Inc.に参加。2020年には『魔進戦隊キラメイジャー』で射水為朝 / キラメイイエロー役を務め話題となる。主な出演作にLive Musical「SHOW BY ROCK!!」シリーズ(17年〜)、『イケメン戦国 THE STAGE 』シリーズ(19年〜)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(23年〜)、明治モダン歌劇「恋花幕明録〜前日譚〜」(24年)など。2024年6〜7月にはミュージカル『GIRLFRIEND』に出演する。
スタイリスト:MASAYA (衣装協力:MONOMERIC)
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
久保帯人氏による人気漫画『BLEACH』を原作としてミュージカル化した「ROCK MUSICAL BLEACH」シリーズ。2005年8月の初演以来、“ロックと剣劇”をコンセプトに、 2.5 次元ミュージカルの先駆け的な存在として人気を誇っていた同作が、8年ぶりに新作を上演する。原作でも人気の高い「破面篇」の物語を二部作とし、前編となる「Arrancar the Beginning」を5〜6月に上演する。(東京公演:5月12日〜26日 天王洲 銀河劇場、大阪公演:5月31日〜6月2日 COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール)
○木原瑠生、「ROCK MUSICAL BLEACH」主演に決まり「びっくり」
――「ROCK MUSICAL BLEACH」主演に決まった時の心境はいかがでしたか?
正直、びっくりしました。会議室みたいなところで、マネージャーさんと2人で「今年のお仕事どうする?」という話をしていた時に「実は『ROCK MUSICAL BLEACH』のお話が来てまして……」と伝えられたので、「『BLEACH』って、あの『BLEACH』だよな!?」と(笑)。誰もが名前を知っている作品の主役ということで、驚きました。この役に僕を選んでいただいたことへの喜びもあり、熱かったです。作品としても広く知られていますし、プレッシャーの中で演じることになるだろうと感じたので、どれだけ戦えるか試したいところもありました。
――“あの『BLEACH』”という中に、どのようなイメージだったんですか?
主演することが発表されて、中学の時の友達からも連絡が来るくらいでしたし、みんなが憧れる作品だというイメージがずっとありました。やっぱり友達もみんな好きだったみたいで「観に行くからね」と連絡してくれたので、原作の偉大さを改めて実感しました。一護には、正統派の「主人公」のイメージがあります。今回お話をいただいてからまた漫画やアニメを見るようになって、僕が演じる一護が熱くてまっすぐな人だと改めて感じたので、そのまっすぐさを大事にしていきたいと思っています。
――そんな一護を演じるにあたって、ご自身としては「頑張ってやっていくぞ」なのか、「ぴったりだ」なのか、どちらのイメージですか?
「やっていくぞ」の方が大きいです。似ている部分もありますし、一護の男気を前面に出していけたらいいなと思っているので。ただ、「破面(アランカル)篇」は一護の悩みや葛藤を描いている部分もたくさんあるので、その人間味も考えていきたいです。
――「破面(アランカル)篇」など、言葉の難しさもありますね。
そうなんです! 早く口に馴染ませたいと思っています。「尸魂界(ソウル・ソサエティ)」とか、最初に漢字で見た時は「なんて読むんだろう!?」と思うじゃないですか、でも口に出してみるとしっくりくる。原作ファンの方には染み付いている言葉だと思うので、自然に出てくるようになればと。
○高野洸には心の中で「よろしくお願いします」
――キャスト解禁のカウントダウンも予想で盛り上がっていましたが、発表までプレッシャーではなかったですか?
情報解禁される前から変に気負わずにやろうとは思っていましたが、先に映像や写真で公開されていた後ろ姿のシルエットや、鼻と顎のラインで僕だと気づいた方もいたみたいで。あと、耳の形! ファンクラブやインスタのダイレクトメッセージで「あんまり言っちゃいけないと思うんですけど……」と気遣う前置きの上で、「瑠生くんですよね?」と指摘されることがありました。
解禁された後のイベントでも「私は絶対に瑠生くんだと思ってました」と言われて、「ありがとうございます!」と(笑)。自分でもわからないくらいに映像を加工していただいたし、写真を見ても絶対バレないと思ったんですけど、ファンの方は僕のことをよくわかっているんだなという実感が、日を追うごとにありました。
――登場人物も多い作品ですが、気になるキャラクターや共演者の方を教えて下さい。
今回、 山崎晶吾さん(平子真子役 ※崎はたつさき)、 宇野結也さん(阿散井恋次役)、 秋沢健太朗さん(市丸ギン役)のお三方以外は、初共演なんです。藍染惣右介役の井澤勇貴さんは、情報が出る前にたまたまお会いすることがあって「よろしくお願いします」と挨拶ができて、「この方が藍染か。頑張らなきゃ!」と思いました。キャラクターで言うと、ウルキオラ・シファー(百名ヒロキ)、グリムジョー・ジャガージャック(植原卓也)は絡むことが多いですし、特に気になります。
――歌に力を入れている公演というイメージもありますが、その中で主演を務められることについてはいかがですか?
キャストの皆さんのお名前を見て、「この中で真ん中に立つのか」と思いました。『ばくおぺ』(明治モダン歌劇「恋花幕明録〜前日譚〜」)の時も先輩の皆さんに支えられて真ん中に立たせていただいたので、今回はそこで学んだことを活かせていけたらと。自分の良さ、僕だからできることもあると思うので、自分を信じて頑張っていきたいです。
――ちなみに8年前に一護役を務められていた高野洸さんとは、お話される機会はあったんですか?
今年同じフェスに出演した時にご挨拶できたんですが、その時はまだ情報解禁前で、『ブリミュ』に出るとは言えない時期だったんです(笑)。心の中だけで「先代の一護さん、よろしくお願いします」という気持ちになって深々と挨拶をさせてもらいました。今回の公演も観に来て欲しい気持ちはあるので、自信を持って「来てください」と言えるように頑張りたいです。
●ミュージカル『刀剣乱舞』プレッシャーの中でspiに言われたのは
○「僕は歌を求められてるんだ」と実感
――今回、楽しみにしてるシーンはありますか?
これはもうシンプルに「卍解」です。早く言いたくて! 決まった時から、それだけは風呂場でずっと練習してるんです(笑)
――お風呂で「卍解」の練習を!
風呂場と、それからクローゼットの中で(笑)。早くやりたいですし、仕掛けも楽しみです。僕だけではなく、きっと照明や音響といった舞台に関わる各セクションの方が「ここは決める」というところだと思うので、しっかりかっこよくやりたいですね。
――それは楽しみですね。「ROCK MUSICAL」というところにも、期待はありますか?
僕はロックが好きで、最近ソロで出した曲もロックやバンドサウンドだし、B’zさんが大好きで影響を受けているので、稲葉(浩志)さんのようなシャウトができたらと、すごく楽しみにしています。
――ご自身でも、歌が武器だと思うところはありますか?
ここ数年、ミュージカルや歌劇をやらせていただくことが多くなってきて、何を求められているのか少しずつわかってきたところです。だからもっと自信をつけて、胸を張って歌っていきたいです。お世話になった演出家の方にも、稽古で「もっとできるだろう」と言っていただいたことがあって。「僕は歌を求められてるんだ」と明確にわかって、頑張らなければと思いました。僕は映像と舞台のどちらに出たいか、ということにはこだわりがないのですが、自分の武器が歌で、それを求めていただけるなら、応えていきたいです。
――ちなみに、歌う時に気をつけている部分や、コツなどはありますか?
最近は、呼吸です。呼吸が深ければ深いほど、色んな表現の仕方ができるようになると思っているんです。一節の中でどこまで歌えるかも、呼吸次第で限界が見えてくるので、呼吸を意識して歌うようになりました。息の出し方も大事ですし喉のケアもしますけど、最近は歌い始める直前でどれだけ息を吸えるか、自分でできる範囲の試せることを試しながらやっています。
○目標は「劇団☆新感線の橋本じゅんさん」
――役者として、これまでに言われて印象に残っている言葉はありますか?
spiさんに「お前は将来安泰だよ」と言っていただいたのは、正直驚きました。その言い回しも、spiさんらしくてかっこよくて。僕は去年のミュージカル『刀剣乱舞』 (八) 乱舞野外祭でspiさんと出会って、それからいろいろお話をさせてもらうようになったんですが、誰がどう見てもすごい方だと思うんです。だから、spiさんがソロで歌った後に僕がソロを歌う時に、プレッシャーがすごくて。でも、その後でspiさんから言われたのが、「お前は将来安泰だよ」という言葉だったんです。なので、今年の『ばくおぺ』で共演した時も、期待に応えたいと思いました。役者としてもエンターテイナーとしても素敵な方なので、この人にそんなこと言っていただいて、共演できているんだなとうれしかったです。
――役者として目指している像はありますか?
最近は真ん中でやらせてもらうことが少しずつ多くなってきて。「この人がいれば大丈夫だよね」と言っていただけるような安心感が、作品にとって大事なことだと実感しているので、皆さんから信頼を寄せてもらえるような役者になりたいです。あとは、ジャンルで言えばコメディの作品もやっていきたくて。劇団☆新感線の橋本じゅんさんみたいな存在になりたいなと、勝手に思ってます。映像で『髑髏城の七人』を観た時に、橋本じゅんさんがすごくいきいきとされていて、「こんなにはつらつと楽しく芝居ができるんだ」と、目指す姿になりました。
僕はドリフもめちゃくちゃ好きなので、それくらい振り切ったコメディもできたら、役者としていろんな振り幅ができると思うんです。だから、今年は真ん中で頑張るぞと思いつつ、年によっても、いろいろ変えてやっていけたらと思っています。
――意外でした。木原さんが橋本じゅんさんになるのは、あと30年後くらいでは!? というイメージもあります。
時間がかかりますね……でも30年後を見据えた時に、橋本じゅんさんのようになれていたらうれしいです。
■木原瑠生1998年9月15日生まれ、東京都出身。2016年より俳優、アーティストとして活躍し、2018年12月から、男女混合ボーカルグループLove Harmony's, Inc.に参加。2020年には『魔進戦隊キラメイジャー』で射水為朝 / キラメイイエロー役を務め話題となる。主な出演作にLive Musical「SHOW BY ROCK!!」シリーズ(17年〜)、『イケメン戦国 THE STAGE 』シリーズ(19年〜)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(23年〜)、明治モダン歌劇「恋花幕明録〜前日譚〜」(24年)など。2024年6〜7月にはミュージカル『GIRLFRIEND』に出演する。
スタイリスト:MASAYA (衣装協力:MONOMERIC)
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)