【じゃがいもクイズ】「男爵」と「メークイン」どっちが煮崩れない?混同しがちな2種を徹底解説【青髪のテツ】
こんにちは、スーパー青果部の青髪のテツです。今は新じゃがいもがおいしい季節ですが、じゃがいも自体は年中安価に買えるので、いつでも食卓の頼もしい味方ですよね。ところで、じゃがいもの主要な品種である「男爵」と「メークイン」って、どっちが煮崩れしにくいかわかりますか?普段から料理をしている人でも、パッと聞かれると意外に「どっちだっけ…」となるこの問い。今回はこの2つの品種の違いを徹底解説していきますよ。
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スーパーで働いていると、お客さんから「男爵」と「メークイン」の違いをよく聞かれます。
確かに頻繁にじゃがいも料理を作っていない限り、「あれ…どっちだったけっけ?」となりがちですよね。
また、そもそもの違いを知らないお客さんも、若い方を中心に結構いらっしゃいます。
さて、どっちが男爵でどっちがメークインでしょう?
そこで今回は、クイズ形式で「男爵」と「メークイン」の違いを出題していきますよ。
知っているよ、という方もぜひ復習として最後まで読んでいただけたらうれしいです。
まずは、2つの品種の見分け方の問題から!
Q1. 形が丸いのはどっち?
↓
↓
↓
答えは…「男爵」です。
売り場では品種名が書かれているはずなので、覚えておく必要はあまりないかもしれませんが、男爵はまん丸に近い形をしていて、メークインは細長い形をしています。
たまにバラ売りコーナーで起こることなのですが、お客さんがカゴに入れたメークインを男爵の売り場に戻してしまうことがあります(あるいは逆のケースも)。
形が違うということがわかっていたら、そういうときに、誤って違う品種を買ってしまうことが防げるかもしれませんよ。
すごく限定的なシチュエーションですけどね…(笑)。
次は、調理における特徴の違いです。
Q2. 煮崩れしにくいのはどっち?
↓
↓
↓
答えは…「メークイン」です。
じゃがいもには、でんぷん質の部分にペクチンという多糖類が含まれていて、細胞同士をくっつける働きをしています。
このペクチンは熱に弱く、加熱することで溶け出してしまい、細胞同士の接着がはがれて煮崩れが起こります。
メークインは、男爵と比べてでんぷんの量が少ないため、細胞を接着しているペクチンが溶け出しにくく、煮崩れしにくいという特徴があるんです。
茹でて皮を剥いた男爵(左)とメークイン(右)。でんぷん質の多い男爵は身が粉っぽく崩れやすい。一方、メークインはしっとりとして身がしっかりしている。
メークインの他にも、煮崩れしにくい品種として『インカのめざめ』『ニシユタカ』『ホッカイコガネ』などがあります。
逆に、煮崩れしやすい品種には男爵の他に『キタアカリ』があります。
※あくまでもわたしの経験での傾向を紹介しています。同一品種でも個体差があります。
では、最後に、味わいの違いです!
Q3. 「炒め物」に向くのはどっち?
↓
↓
↓
答えは…「調理しやすいのはメークインだが、味はどちらもおいしい」
あいまいな答えになってしまってすみません(笑)。
試しに、男爵とメークインで「ジャーマンポテト」を作ってみたんです。
それぞれ、じゃがいも1個を下茹でし、オリーブオイルでにんにく(1かけ・みじん切り)、ベーコン(細切り・1枚)、玉ねぎ(1/8個・細切り)を炒め、具材に火が通ったら、くし切りにしたじゃがいもを入れて色づくまで炒めれば完成!
上の画像は男爵バージョンです。確かに男爵は崩れやすいんですが、もろもろに崩れてしまうということはなく、問題なく調理できました。
一方で、メークインはまったく崩れず、とっても調理しやすかったです。
味わいはというと、男爵はほくほくしていて、でんぷんが多い印象。にんにくや玉ねぎの香りとベーコンの塩気にマッチして、食べ応えのある一皿に仕上がっていました。
メークインの方は、しっとり歯ごたえのある食感で、「野菜を食べている」という印象が強いですね。こちらも間違いのないおいしさでしたよ!
どちらもおいしかったので、食感の好みで選んで問題ないと思います。
「男爵」と「メークイン」をポテトサラダにしてみた!
参考に、両品種でポテトサラダも作ってみました!
それぞれ、じゃがいも1個を下茹でし、フォークの背などでつぶしたら、マヨネーズ(大さじ2.5)、粒入りマスタード(大さじ1)、きゅうり(1/3本・薄切り)、スライスハム(1枚・細切り)、玉ねぎ(みじん切り大さじ1を水にさらしたもの)、黒こしょう(適量)を加えて混ぜれば完成!
上の画像は男爵のポテトサラダです。ほくほくしてとっても軽い口当たり。
メークインの方は、若干ねっとりとした食感に仕上がっていました。
どちらも、じゃがいもの甘みが口の中に広がり、他の具材にしっかりとからんで最高においしかったです!
もし、「煮物」にしたら、また印象が変わるかもしれません。男爵は崩れて煮汁にでんぷんが溶け出すので、それが苦手な人はメークインを選ぶ方がよいでしょう。
でも、どちらもおいしく食べられるので、食感が好きな方を選んで自由に調理して良いと思います!
じゃがいもは品種が前面に出る珍しい野菜
青果売り場では通常、「キャベツ」「ブロッコリー」などのように、野菜は品目別に陳列されるのみで、品種を強調することはあまりありません。
でも、じゃがいもは野菜の中では珍しく、品種を前面に出すことが多い品目です。
特に男爵とメークインは、特徴の違いが大きいことから、じゃがいもコーナーでもしっかり分けて陳列されます。
せっかく品種別に販売されているので、それぞれの特徴を知って、うまく使い分けて調理したいですよね。今回の記事を参考に、おいしいじゃがいもをたっぷり食べてくださ~い!
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スーパーで働いていると、お客さんから「男爵」と「メークイン」の違いをよく聞かれます。
確かに頻繁にじゃがいも料理を作っていない限り、「あれ…どっちだったけっけ?」となりがちですよね。
また、そもそもの違いを知らないお客さんも、若い方を中心に結構いらっしゃいます。
さて、どっちが男爵でどっちがメークインでしょう?
そこで今回は、クイズ形式で「男爵」と「メークイン」の違いを出題していきますよ。
知っているよ、という方もぜひ復習として最後まで読んでいただけたらうれしいです。
まずは、2つの品種の見分け方の問題から!
Q1. 形が丸いのはどっち?
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答えは…「男爵」です。
売り場では品種名が書かれているはずなので、覚えておく必要はあまりないかもしれませんが、男爵はまん丸に近い形をしていて、メークインは細長い形をしています。
たまにバラ売りコーナーで起こることなのですが、お客さんがカゴに入れたメークインを男爵の売り場に戻してしまうことがあります(あるいは逆のケースも)。
形が違うということがわかっていたら、そういうときに、誤って違う品種を買ってしまうことが防げるかもしれませんよ。
すごく限定的なシチュエーションですけどね…(笑)。
次は、調理における特徴の違いです。
Q2. 煮崩れしにくいのはどっち?
↓
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答えは…「メークイン」です。
じゃがいもには、でんぷん質の部分にペクチンという多糖類が含まれていて、細胞同士をくっつける働きをしています。
このペクチンは熱に弱く、加熱することで溶け出してしまい、細胞同士の接着がはがれて煮崩れが起こります。
メークインは、男爵と比べてでんぷんの量が少ないため、細胞を接着しているペクチンが溶け出しにくく、煮崩れしにくいという特徴があるんです。
茹でて皮を剥いた男爵(左)とメークイン(右)。でんぷん質の多い男爵は身が粉っぽく崩れやすい。一方、メークインはしっとりとして身がしっかりしている。
メークインの他にも、煮崩れしにくい品種として『インカのめざめ』『ニシユタカ』『ホッカイコガネ』などがあります。
逆に、煮崩れしやすい品種には男爵の他に『キタアカリ』があります。
※あくまでもわたしの経験での傾向を紹介しています。同一品種でも個体差があります。
では、最後に、味わいの違いです!
Q3. 「炒め物」に向くのはどっち?
↓
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答えは…「調理しやすいのはメークインだが、味はどちらもおいしい」
あいまいな答えになってしまってすみません(笑)。
試しに、男爵とメークインで「ジャーマンポテト」を作ってみたんです。
それぞれ、じゃがいも1個を下茹でし、オリーブオイルでにんにく(1かけ・みじん切り)、ベーコン(細切り・1枚)、玉ねぎ(1/8個・細切り)を炒め、具材に火が通ったら、くし切りにしたじゃがいもを入れて色づくまで炒めれば完成!
上の画像は男爵バージョンです。確かに男爵は崩れやすいんですが、もろもろに崩れてしまうということはなく、問題なく調理できました。
一方で、メークインはまったく崩れず、とっても調理しやすかったです。
味わいはというと、男爵はほくほくしていて、でんぷんが多い印象。にんにくや玉ねぎの香りとベーコンの塩気にマッチして、食べ応えのある一皿に仕上がっていました。
メークインの方は、しっとり歯ごたえのある食感で、「野菜を食べている」という印象が強いですね。こちらも間違いのないおいしさでしたよ!
どちらもおいしかったので、食感の好みで選んで問題ないと思います。
「男爵」と「メークイン」をポテトサラダにしてみた!
参考に、両品種でポテトサラダも作ってみました!
それぞれ、じゃがいも1個を下茹でし、フォークの背などでつぶしたら、マヨネーズ(大さじ2.5)、粒入りマスタード(大さじ1)、きゅうり(1/3本・薄切り)、スライスハム(1枚・細切り)、玉ねぎ(みじん切り大さじ1を水にさらしたもの)、黒こしょう(適量)を加えて混ぜれば完成!
上の画像は男爵のポテトサラダです。ほくほくしてとっても軽い口当たり。
メークインの方は、若干ねっとりとした食感に仕上がっていました。
どちらも、じゃがいもの甘みが口の中に広がり、他の具材にしっかりとからんで最高においしかったです!
もし、「煮物」にしたら、また印象が変わるかもしれません。男爵は崩れて煮汁にでんぷんが溶け出すので、それが苦手な人はメークインを選ぶ方がよいでしょう。
でも、どちらもおいしく食べられるので、食感が好きな方を選んで自由に調理して良いと思います!
じゃがいもは品種が前面に出る珍しい野菜
青果売り場では通常、「キャベツ」「ブロッコリー」などのように、野菜は品目別に陳列されるのみで、品種を強調することはあまりありません。
でも、じゃがいもは野菜の中では珍しく、品種を前面に出すことが多い品目です。
特に男爵とメークインは、特徴の違いが大きいことから、じゃがいもコーナーでもしっかり分けて陳列されます。
せっかく品種別に販売されているので、それぞれの特徴を知って、うまく使い分けて調理したいですよね。今回の記事を参考に、おいしいじゃがいもをたっぷり食べてくださ~い!