ルックスにもこだわりを。ソロキャンで使える“焚き火ギア”9選【趣味の傑作ギア買い物リスト】
【趣味の傑作ギア買い物リスト】
静かに揺らぐ炎が、癒しのひと時をもたらす焚き火も、ソロキャンなら自分1人のペースで自由に楽しめる。どうせ買うなら便利でルックス抜群、そんなコダワリの逸品を選ぼう。
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ソロキャンの醍醐味は“自分1人さえ楽しめればイイ”という点に尽きる。これは焚き火ギア選びにおいてもそう。ゆえにサイズは軽量コンパクト、必要最低限の機能性でコスパ重視。それが正解と思いがちだが、果たして?
「ソロの場合、自分1人で持てる荷物の量も制限されるので、道具も軽量かつコンパクトが大前提。ただし焚き火ギアに関しては、可能な限りこだわりたい。せっかく自然の中でリラックスして楽しもうとしているのに、道具が不便でストレスを感じるなんて本末転倒。より便利に使えるものを選ぶべきです」とピープルショールーム代表の山田さん。
さらにデザイン性も重視していると続ける。
「焚き火って、炎を見つめながらゆったり静かな時間を楽しむものですよね。そこにこだわりを凝らしたギアが加わることで、自己満足度も高まり、より豊かな時間が過ごせるというものです」。
ソロキャンでの焚き火満足度を高めるためにも、まずはここで紹介した9つのギアから始めてみよう。
ピープルショールーム代表/山田昭一さん
セレクトショップやアウトドアブランドのPRを経て独立。現在はアウトドア特化型ショールーム、ピープルショールームの代表を務める
1. プレートの枚数で自由なレイアウトが楽しめる焚き火台
アシモクラフツ
「takibi_no_asi」(2万4800円)
「asi_circle」(2640円)
ステンレス製プレートを繋げて組み立てる焚き火台で、風避けになる同社製の「アシサークル」と併用することで、より使いやすくなります。軽量薄型なので持ち運びにも便利です(山田さん)
焚き火好きにはお馴染みのガレージブランドが誇る代表的ギア。5枚のステンレス製プレートを組み合わせて使用し、その数によって形状や高さを変更可能。写真は別売りの「アシサークル」と組み合わせて風防付きにした状態。
▲サイズは収納時でH32×W30×D1cm。また、持ち運び時に便利な付属ケースは、マルチカムとリアルツリーカモの2種類から選択可能
2. 可変式脚部で、手持ちの焚き火台にもジャストフィット
ベルモント
「アイアン焚き火スタンド mini」(9460円)
焚き火台にセットするだけで五徳になるスタンドは、脚部が可変式になっているのがポイント。別売りの専用ツールハンガーやテーブルを活用すると、使い勝手がさらに良くなりますよ(山田さん)
同社のヒットアイテム「アイアン焚火スタンド」が、ソロキャンにも最適なミニサイズに。シンプルな構造で、ウッドストーブや小型の焚き火台など、手持ちの焚き火台に合わせて使える。収納時の高さは7cmで重量約1.8kg
▲耐荷重は約20kg。脚部の設置位置をズラすことによって、高さを23cmから28cmまで調節可能。ナイロン製の収納ケースも付属する
3. 調理から薪割りまでを1本でこなす万能キャンプナイフ
トウキョウクラフト
「デルタターロン」(1万1800円)
フルタング構造と3.5mmの刃厚でタフな上に鋭い切れ味を誇る1本。作業がしやすいように計算された持ち手の作りで、調理からバトニング(薪割り)までこなしてくれちゃいます(山田さん)
強度に優れた高品質のステンレス440Cを採用。傷が目立ちにくい加工を施すなど、実用性を備えながら意匠性にも優れた仕上がり。通常よりも持ち手位置を高くすることでテーブルなどに手が干渉せず、快適に作業ができる。
▲用途に合わせた二段階グリップを採用。フェザースティックなどの細かな作業時は、フィンガーガードの前方を握ることで扱いやすい
4. 火吹き棒と火搔き棒の機能を併せ持った、ザ・焚き火棒
タキビズム
「BREATH TO FIRE」(1万5950円)
持ち手部分のウッド素材と本体部分のステンレス素材によるコンビネーションが、実に男心をくすぐります。持ち運ぶ際は分割して収納ができて、火掻き棒としての用途も兼ねます(山田さん)
瀬戸内の鉄職人が一つ一つ丁寧に作り上げたこだわりの品。ステンレス製の本体(棒)部分が半分に分割し、ハンドル側の突起に分割した先端側を差し込むことで、コンパクトかつ美しく持ち運べる。ロゴ入り革バンドも付属。
▲全長は(使用時)約63cm/(収納時)約39cmで、重量は約210g。焚き火で熱くなった調理器具を持ち上げたりする際にも重宝する
5. 愛用のローチェアを贅沢な座り心地にアップグレード
オールドマウンテン
「GARAKUDA/キャメル」(3万5200円)
背面・座面の生地を張り替えるだけで、愛用のローチェアがさらに雰囲気アップ。サイド部分には高級サウジアラビアンキャメルレザーを使用するなど、とにかくこだわっています(山田さん)
焚き火好きにもファンの多い傑作「カーミットチェア」用に作られた贅沢な張り替えジャケット。オリジナルのオルテガ模様を施した表地と耐久性に優れた裏地の2枚構造で、座り心地と耐久性の両方をランクアップさせる。
▲素材はコットンとレザー。使い込んでいく中で、生地にヴィンテージデニムのようなアタリが生まれ、味わい深い贅沢な1脚へと育つ
6. 常識を変えたダッチオーブンは“錆びない・割れない”
SOTO
「ステンレスダッチオーブン8インチ」(2万2000円)
ステンレス製のためシーズニング(油ならし)が不要で、錆びることもなく、急激な温度変化による割れも心配ご無用。鉄製ダッチオーブンの長所のみを取り入れた嬉しい逸品です(山田さん)
「ダッチオーブンは欲しいけれど、手入れが面倒そう…」なんて人に勧めたいのが、ステンレス製ダッチオーブン。写真の8インチは容量1600ml、サイズは幅31×奥行22.6×高さ12.5cm。2人前の料理を作るのにも適任だ。
▲電磁調理器(100V・200V)、ガスコンロ、ハロゲンヒーター、シーズヒーターにも対応しているため、平時は自宅用としても活躍する
7. 焚き火ビギナーでレザーグローブをお探しなら、まずコレ
グリップスワニー
「CAMP GLOVES」(3850円)
同社のグローブといえば定番「G-1」が有名ですが、ビギナー用とはいえ隠れた名品と呼ばれるのが本作。1.3mm厚で作業しやすくキッズ展開もあるため、手が小さめの人にも良いのでは?(山田さん)
焚き火を扱うにあたって必須のグローブも、安心安全のグリップスワニーなら間違いない。素材はアメリカ産のカウレザー。内縫いによるシンプルな見た目に、発色の良いイエローがよく映える。手頃なプライスもありがたい。
▲安価だが、熱い物などを掴む際に触れる部分はスウェードで補強するなど機能性は十分。消耗品と割り切ってラフに扱うなら問題ない
8. 折り畳み式で自由にアングルが調節できるコンパクトトング
ドベルグ×コニファーコーン
「アングルマスター」(3190円)
折り畳んだ状態で手の平にすっぽりと収まるコンパクトサイズのトング。火バサミ部分は自由に角度が付けられるので、焚き火の頼れる味方に。オイル仕上げによる質感もイイ感じ(山田さん)
焚き火とのポジションに合わせて角度が調節できる折り畳み型のトング。ヒノキ材のグリップ部分にオイルを塗り込むことで、スタイリッシュながら味のあるデザインに仕上げたドベルグ別注モデルは、経年変化にも期待。
▲全長は使用時23.5cmで、折り畳み時13.5cm×1.6cm。写真のように角度を変えることで、適切な距離を保ちつつ微細な火の調整が叶う
9. かさばる焚き火ギアを一式収めて持ち運べる大容量サイズ
ポストジェネラル
「WAXED CANVAS TOOL BAG RECT」(8580円)
ワックス加工が施されたコットン素材はタフで水にも強く、焚き火の周りでガシガシ使うのに持ってこい。収納力が高く、見た目もいいので室内のインテリアにもオススメです(山田さん)
焚き火によるススで汚れた道具類の運搬に活躍する大容量ツールバッグ。ワックスドキャンバス生地を使用し、擦れた部分はシワになることで風合いが増し、使うほどにより味わい深い表情が楽しめる。H28×W47×D18cm
▲ハンマーの持ち手が納まる外ポケットや、小物の整理がしやすい両サイドのメッシュポケットなど、焚き火以外の場面で使うにも優秀
※2024年4月6日発売「GoodsPress」5月号36-37ページの記事をもとに構成しています<取材・文/TOMMY>
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