日産「新型エルグランド&スカイライン」登場へ!? 2026年までに日本導入の“5車種”は一体「どんなクルマ」なのか
次期型「キックス」「リーフ」「エルグランド」「スカイライン」がまもなく登場?
2023年3月25日に日産は、経営計画「The Arc」を発表しました。これは、すでに発表済みの長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」までの道程を示すもので、2026年度までの中期の取り組みと、2030年までの中長期まで、という2つの取り組みを説明するものです。
この中で、特に注目なのが2026年度までの市場ごとの計画です。日本では、「乗用車ラインナップの80%を刷新」「5車種の新型車を投入」「電動車の割合を70%に」「販売60万台」という内容でした。
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ちなみに、現在の日産の乗用車ラインナップは14車種になります。EVの「アリア」「リーフ」「サクラ」、e-POWERの「ノート」「ノートオーラ」「エクストレイル」「キックス」「セレナ」、マイルドハイブリッドの「デイズ」「ルークス」、エンジン車の「エルグランド」「スカイライン」「フェアレディZ」「GT-R」です。電動車をEVとe-POWERであるとすると、電動車は8台で、全体のうち約57%です。
ここで気になるのが「乗用車ラインナップの80%を刷新」の意味合いです。全体の80%をフルモデルチェンジ&新規導入となると、大変なことになります。そうなれば2〜3車種を除いて、ほとんどがフルモデルチェンジしなければなりません。
サクラ、エクストレイル、セレナ、フェアレディZは2022年導入ですから、それ以外すべてがフルモデルチェンジすることを意味してしまいます。ですから、意味合いとしてはマイナーチェンジを含む内容での「刷新」の可能性が高いのではないでしょうか。
そして、次に気になるのが「5車種の新型車種」は何かということです。
The Arcの説明会では、キックスが2024年に新型が登場すると明かされています。5モデルのうち、ひとつが新型キックスになるのでしょう。次に、発売時期を考えると、リーフ、スカイライン、エルグランドもフルモデルチェンジの可能性は限りなく大きいと予想できます。The Arcで公開された新型車をにおわせる動画にも、しっかりと丸型4灯テールランプのクーペ風モデルと、大型ミニバンの姿を確認できました。これで4モデルとなります。
では、最後の5モデル目は何になるのでしょうか。まったく新しい車種が導入される可能性もあります。
The Arcで公開された動画には25車種もの新型車が登場します。そのシルエットから、コンパクトカーからSUV、ミニバン、ピックアップトラックまで様々な車種が確認できます。中には、背面が垂直に近くなっている、ユニークなスタイルのSUV風モデルも存在します。ボンネットがやや長いのが気になりますが、ルーフレールもあって、ルノー「カングー」のようなハイトワゴンと予想できます。日本でも人気が出そうなスタイルでしょう。
ちなみに、「80%を刷新」して「5モデル」の新型車が導入されても、「電動化率は70%」です。つまり、30%のエンジン車が残ることになります。
GT-Rは2025年で生産終了になりますから、ここからは除外されます。2022年導入のフェアレディZと軽自動車のデイズとルークスはエンジン車のままのはず。
そうとなれば、1〜2車種のエンジン車が追加されることになります。新しくなるエルグランドが、もしかするとエンジン車のままかもしれません。スカイラインは逆にe-POWER、もしくはEV化されるかもしれません。
筆者の予想は、キックス、リーフ、エルグランド、スカイラインがフルモデルチェンジで、もう1車種が新規導入。このうちエルグランド以外は、すべて電動車というもの。これならば、「5車種の新型」「電動化率30%」が成り立つことになります。