テニス、マイアミ・オープン、男子シングルス準決勝。勝利を喜ぶグリゴール・ディミトロフ(2024年3月29日撮影)。(c)Elsa/Getty Images/AFP

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【AFP=時事】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は29日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第11シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は6-4、6-7(4-7)、6-4で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に競り勝ち、マスターズ1000(ATP Masters 1000)では自身3度目の決勝に駒を進めた。

 第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が快勝したもう一つの準決勝とは対照的にこの一戦は激しい展開となり、いくつかの重要な場面が勝負の行方を左右した。

 第1セットは、準々決勝で世界ランキング2位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を撃破した勢いに乗るディミトロフが5-4とリードを奪った後、ズベレフのリターンが大きくアウトとなるなどしてディミトロフがセットを先取した。

 第2セットはビッグサーバーのズベレフが終始手堅くプレーし、タイブレークでは6-2のリードから一時は追い上げられながらも7-4で制して勝負を最終セットに持ち込んだ。

 そしてゲームカウント3-3で迎えた第3セットの第7ゲームでは、ディミトロフがネットへ出た際に体勢を崩してコートに倒れながら打った頭越しのボレーがウイナーとなり、ブレークに成功した。

 試合を終えてもエネルギーに満ちあふれていたディミトロフは、うまく反応して決めたボレーが自分のメンタリティーを示していたと語った。あの場面については「どんなボールも逃さないようにしていた。とにかく行けると思った。打球は見えている、即興で返せるとね」と振り返り、「激しい競り合いだった。第1セットの後は互いにかなり攻めていた」と話した。

【翻訳編集】AFPBB News

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