【和食の巨匠】野崎洋光さんの「たいの炊き込みご飯」に挑戦!鯛はマリネしてから炊くと臭みゼロでふっくら♡

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野崎洋光さんといえば、かの「分とく山」他4店舗の総料理長を務める和食の巨匠ですが、NHKの「あさイチ」でなんとオリーブオイルを使った「たいの炊き込みごはん」を紹介していました。ジャンルを超えた食材を使うことにはもう驚かないと思っていましたが、炊き込みごはんにオリーブオイルと来られては…もうチャレンジするしかないですよね。ということで、さっそく作ってみました!

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和食料理人 野粼洋光さんの「たいの炊き込みごはん」の材料と作り方

【材料】※4人分
・米…3合
・たいの切り身…300g
・塩…適量
・長ねぎ…1/2本
・こしょう…適量
・オリーブオイル…大さじ2
・水…450ml
・薄口しょうゆ…大さじ3
・酒…大さじ3
・三つ葉…6本
・かぼす…皮(1個分程度)



長ねぎはみじん切りにしておきます。
三つ葉は3cmくらいの適当な長さに切っておきます。

【作り方】※調理時間:1時間
1.米は洗って水に15分浸水させ、ざるに上げて15分水気を切っておきます。



2.たいを厚さ1cmほどに切り、両面に薄塩をして20分ほど置いておきます。


※1と2は待ち時間がありますので、米を浸水させてからたいを切ると時間短縮になります。

3.2のたいをバットに並べて長ねぎを上に乗せ、こしょうを振り、さらにオリーブオイルをかけて20分漬けておきます。



4.土鍋に米、水、薄口しょうゆ、酒を入れます。





5.沸騰するまで強火で炊きます。



6.沸騰したら中火にします。



7.米はだが見えるくらいになったら弱火にして5分炊きます。



8.漬けておいた2のたいを長ねぎも一緒に7の米の上に並べ、フタをして、ごく弱火で5分炊きます。



9.火を止めてフタをしたまま5分蒸らし、三つ葉を加えサックリと混ぜます。



10.茶碗に盛り、風味付けでかぼすの皮を乗せて出来上がりです。



たいは洋食にもよく使われますのでオリーブオイルとも相性がいいのは分かっていたものの、炊き込みご飯にオリーブオイルを使ったことがなかったのでどんな味になるのか作りながら楽しみでした。魚や肉をオリーブオイルなどで漬込む調理をフランス料理ではマリネといいますが、臭みを取り柔らかくするという効果があります。この料理で言うと、たいの魚臭さを長ねぎとオリーブオイルで取ることが目的だと思います。

実は家に小さな土鍋がなかったので、鍋物に使う大きな土鍋で作ってみました。米3合ではさすがに鍋が大きすぎるかと思いましたが、作ってみると案外大丈夫でしたので、できた時は安心しました。食べてみると、たいはしっとりしていて臭みもなく、逆に長ねぎの風味がたいに移っていました。レシピの時間通りに作ったのですが、鍋の底に適度におこげもできていて長ねぎとたいの旨味、おこげの香ばしさ、三つ葉とかぼすの皮の風味で、とてもおいしい炊き込みご飯ができあがりました。米を炊くところから始めて1時間でこの味になるとは、正直驚きです。さすが野崎さんです。

わたしがまだ小学生だった頃、当時住んでいた家には土間がありました。電気炊飯器がもう発売されていて家にもありましたので、さすがに羽釜で炊いているのを見たことはありませんでしたが、少し懐かしくなりました。最近では一人用の土鍋でご飯を炊いて食べる人も多くなったと聞きますが、炊飯器のよさ、土鍋のよさ、この両方を理解して使いこなせたらもっとご飯がおいしくなるんだろうなぁと、この炊き込みごはんを食べながら思いました。

簡単なのにとってもおいしい土鍋ご飯が炊きあがりますので、ぜひ作ってみてください!