約80年ぶりの帰郷です。第二次世界大戦後、旧ソ連に抑留され亡くなった男性の遺骨が遺族の元に帰ってきました。

帰宅したのは広島県安芸高田市の松田宗三さんの遺骨で、長男の妻・節子さんら遺族が受け取りました。

子ども2人の父親だった宗三さんは1943年に召集され、終戦後にシベリアへ抑留。栄養失調のため30歳で亡くなりました。

広島県によりますと宗三さんはロシア・チタ州にあるカダラ村墓地に埋葬されていました。2005年に厚生労働省が遺骨を収集しDNA鑑定した結果、その内のひとつが宗三さんのものと判明したということです。

長男の妻・松田節子さん「本当に信じられないけどよかったねと。夫も本当に喜んでいると思います」

孫・松田浩和さん「向こうで苦しい思いをしてこうして帰ってこられたのでおかえりと」

シベリアから広島県内の遺族の元に遺骨が戻ってきたのは85件目だということです。