ベルリンにあるテスラのギガファクトリーが、送電塔で発生した火災の影響で操業を停止しました。この火災について「工場を停止させるために行ったものである」と、極左団体が犯行声明を発表しています。

Far-left group claims attack on Tesla factory in Germany | Technology News | Al Jazeera

https://www.aljazeera.com/news/2024/3/5/far-left-group-claims-attack-on-teslas-factory-in-germany



Tesla halts production at German factory after attack claimed by far-left group

https://www.france24.com/en/europe/20240305-tesla-halts-production-at-german-factory-after-attack-claimed-by-far-left-group

Alleged arson attack knocks out power at Berlin Tesla plant • The Register

https://www.theregister.com/2024/03/05/tesla_berlin_arson_attack/

2024年3月5日未明、ブランデンブルク州にある送電塔で火事が発生。消防により火は消し止められましたが、送電網が被害を受け、テスラの「ギガファクトリー ベルリン-ブランデンブルク」や周辺集落が停電する事態となりました。

ギガファクトリー ベルリン-ブランデンブルク | Teslaジャパン

https://www.tesla.com/ja_jp/giga-berlin



ブランデンブルク州のミヒャエル・シュトゥーデン内務大臣は「もし放火であれば、我々の電力インフラに対する背信行為です。何千もの人々が、電力供給から切り離され、危険にさらされています。法の支配は、こういった妨害行為に最大限の厳格さをもって対応します」と述べています。

この火災について、自らの犯行であると声明を発表したのがVulkangruppe(ヴルカングルッペ:日本語で「火山グループ」)を名乗る極左団体です。

Vulkangruppe Tesla abschalten! : Anschlag auf Stromversorgung | de.indymedia.org

https://de.indymedia.org/node/344525



ヴルカングルッペは、ギガファクトリーが周囲の水資源を汚染して飲料水に影響を与えていることや、バッテリーの素材となるリチウム採掘にあたってチリやボリビアで現地の人々や先住民の暮らしが犠牲になっていることを主張。ギガファクトリーを停電させることを最大の目標として、電線をショートさせて火災を起こしたと説明しました。

なお、集落の停電は数時間後に回復していますが、ギガファクトリーの停電は続いており、回復には数日かかる見込みだとのこと。

この報道に際して、テスラのイーロン・マスクCEOは「彼らは、地球上で最も愚かなエコテロリストか、あるいは環境問題に適切な目標を持たない人々の操り人形かです。化石燃料車ではなく、電気自動車の生産を止めようとするなんて、(ドイツ語で)『非常に愚か』です」と述べました。