ところでバウアーは?気になるサイ・ヤング賞右腕の開幕までの道すじは
バウアーは昨年10勝をマークした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
各チーム、開幕まで残り1か月を切り、来るペナントレースへの準備を進める中、去就が注目されている選手も市場にいる。
昨季DeNAで活躍、シーズン途中からの本格稼働ながら、中4日登板などのタフネスぶりでシーズン10勝をマークしたサイ・ヤング賞右腕のトレバー・バウアーだ。
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今オフはメジャー復帰を目指し、米国の様々な番組に出演し様々なロビー活動を行ってきた右腕だが、メジャーでは過去に起こした女性トラブルなどが嫌気され、ここまで獲得する球団は現れていない。
一方、最近でも自身のSNSに前向きにトレーニングに取り組む姿をアップするなど、来るシーズンに向け準備を進めている様子は伝わってきている。
日米ともにオープン戦も始まり、開幕までの時計が進む中、果たしてサイ・ヤング賞右腕を獲得する球団は現れるのか。
まず注目は昨年まで在籍したDeNAだろう。エース左腕、今永昇太がメジャー挑戦でいなくなったことも受け、投手力の充実が求められている。昨年も5月から稼働し、短期間で10勝を挙げたことを考えれば、その力は折り紙つき。球場を盛り上げるパフォーマンスもファンには定着している。年俸面で折り合うかという課題はあるが、フィットする球団には上がりそうだ。
さらに王者奪回を目指すソフトバンクもひそかに注目を集めている。すでに開幕投手には昨年のチーム勝ち頭、有原航平が決定。ほかの開幕ローテーション候補にはベテラン左腕の和田毅、東浜巨、石川柊太、今季から先発転向が決まったリバン・モイネロ、カーター・スチュワート、大関友久、板東湧梧、大津亮介などの名前もあがる。
一方で先発として複数年にわたって安定した成績を残した投手が少なく、軸となる選手が不足していることで不安定さも指摘されている。
そんな状態のチームにおいては中4日もいとわずゲームを作れる助っ人が必要とされる場面もありそうだ。
昨季は5月3日の広島戦で1軍ゲームの来日初登板を飾った。19試合に登板し、2完投を含む10勝4敗、防御率2.76。当初は心配された日本野球への順応力も示し、着実に勝ち星を積み重ねたとあって、手を伸ばす球団があっても不思議ではない。
果たしてサイ・ヤング賞右腕の働き場所はどことなるのか。今後も注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]