“全国初”ロッカーからホテルへ「滞在する場所へ」 尾道市
いよいよ春!旅行にでかけたい!そんな機運が高まってきた人も多いのではないでしょうか?
斉藤俊幸記者「観光には少し煩わしいこの手荷物。これを解消する取り組みが全国に先駆けてここ尾道市で始まりました」
4日からJR尾道駅と尾道港、瀬戸田港の3カ所で実証実験が始まった“日本初”のサービス。駅などの専用ロッカーに正午までに荷物を預けると、その日の夕方には尾道市内や「しまなみ海道」などの宿泊施設約60カ所に届けてくれます。
観光や移動が手ぶらでできる便利なサービスですが、なぜ“日本初”の場として「尾道」が選ばれたのでしょうか…
JR西日本イノベーション本部 大橋正義さん「サイクリングされる際には手荷物が課題で、手荷物を1回ロッカーに預けてサイクルを楽しんでまたこの場所に戻ってくることがある」
尾道の代表的な観光名所の一つがサイクリストの聖地として知られる「しまなみ海道」
サイクリング客の増加などから海道沿いの宿泊施設はここ数年で約2倍に増加しています。その一方で大きな荷物を持てないサイクリング客にはそのような宿泊施設を利用しづらいのが現状です。
そこで今回のサービスによって「しまなみ海道」を「通過する場所」から「滞在する場所」へと変えたい狙いがあるのです。
JR西日本イノベーション本部 大橋正義さん「スマートロッカーの導入で、地域の方々の経済が回っていく地域の活性化につながると考えている」
利用料は荷物の大きさや宿泊施設の場所によって2000円から5000円。
JR西日本は約1年間の実証実験の結果をふまえサービスエリアの拡大なども検討するということです。