パトカーにドングリが落ちた音を銃声と勘違い、保安官代理が銃を乱射
米フロリダ州オカルーサ郡の保安官代理が、勘違いから銃を発砲し、現場に大混乱を招いた。公開された当時のボディカメラ映像をABC NEWSなどが報じている。
ジェシー・ヘルナンデス保安官代理は’23年11月、車の盗難の通報で住宅街に駆けつけた。確保した容疑者をパトカーに乗せ、盗難車の方へ移動しようとしたときにドングリが車の屋根に当たった音を銃声と勘違い。「撃たれた! 撃たれた!」と大声で叫び、よろめきながら急いで距離を取り、車内に手錠を掛けられた容疑者がいるにも拘わらず何度もパトカーに向けて発砲したという。
同行していた巡査部長もヘルナンデスのあまりの慌てように危険が迫っていると信じて援護射撃を行っていた。
車内の容疑者にケガはなく、凶器も発見されなかった。
事件の調査を担当した捜査官が、ヘルナンデスに「あなたが聞いた音はドングリが落ちた音だったと思われます。ドングリだったと思いますか?」と尋ねると、ヘルナンデスは「ノーとは言わない」と答えたという。
ヘルナンデスの武力行使は「客観的に合理的ではなかった」と結論づけられ、12月に辞職。巡査部長にお咎めはなかった。