【バレンタインまでに読みたい】「チョコは“便秘改善”に良い!」医師に聞く、チョコの種類・量・効果の理由

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甘い誘惑として知られるチョコレートは、多くの人々に愛されるスイーツです。しかし、近年の健康志向によってチョコレートの機能性も注目されつつあります。特に「便秘改善」をサポートするといわれますが、本当でしょうか? 今回はチョコレートの便秘に対する効果について医師の春日先生に話を聞きました。

監修医師:
春日 武史(医師)

練馬光が丘病院総合救急診療科集中治療部門

編集部

チョコレートが便秘改善に良い、と聞いたことがありますが本当ですか? またどの成分が便秘の改善に効果的なのでしょうか?

春日先生

チョコレートには主にカカオから得られる成分である食物繊維や脂肪、テオブロミンといった成分が含まれます。食物繊維は腸内の動きを促進し、便秘の改善に寄与します。また、テオブロミンは腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を増加させ、便通を良くする可能性があります。ただし、これらの効果は個人差があり、摂取量や個々の体質によって異なります。

参照:古賀 仁一郎 高カカオチョコレート摂取による便通改善作用、第21回チョコ協講演集

編集部

ダークチョコレートとミルクチョコレートでは、便秘改善効果に違いはありますか?

春日先生

はい、ダークチョコレートとミルクチョコレートでは便秘改善効果に違いがあります。ダークチョコレートにはミルクチョコレートよりも多くのカカオが含まれ、そのため食物繊維やテオブロミンなどの便通促進に寄与する成分も豊富です。特に、高カカオ含有のダークチョコレートは食物繊維が豊富で、腸内の動きを活発にしやすいとされています。一方で、ミルクチョコレートにはミルクが加わり、脂肪や糖分が相対的に多くなります。これにより便通促進効果がダークチョコレートほど強くない可能性があります。

編集部

便秘改善のためにはどの程度の量のチョコレートをどのくらいの頻度で摂取すべきですか?

春日先生

ダークチョコレートには便通促進に寄与する成分が多く含まれていますが、摂取量には注意が必要です。1日に摂取するチョコレートの量は30~60gを超えないようにしましょう。過度な砂糖や脂肪の摂取を避けるためにも重要です。頻度に関してですが、毎日摂取する必要はなく、基本は毎食でしっかり栄養バランスを整えること、便秘改善におすすめな食物繊維や水分の摂取も忘れないようにすることが大切です。便秘改善には個人差がありますので、効果的な摂取量を見つけるためには自身の体調や反応を観察しながら調整することが良いでしょう。必要であれば、医師や管理栄養士に相談して適切なアドバイスを受けることもおすすめです。

編集部まとめ

チョコレートが便秘改善に一定の効果をもたらす可能性はあるものの、その効果は人によって異なり、チョコレートの種類や摂取量にも左右されることが分かりました。便秘の改善には、バランスの取れた食事と十分な水分摂取、規則正しい生活が重要です。便秘改善を目指したいなら、「ダークチョコレートを30~60g程度取り入れる」だけでなく、健康的な生活習慣の維持を忘れずに続けてくださいね。

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