【内視鏡検査】胃・大腸への違和感・自覚症状があればすぐにでも受診を! 保険適用になる?

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なんだか胃腸の調子が悪いかも……と、なんらかの自覚症状がある場合は病院で検査を受けるのが好ましいですが、具体的にどんな症状がどのくらい続いていたら受診すべきでしょうか? 「鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック」の道躰先生にお聞きしました。

監修医師:
道躰 幸二朗(鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック)

東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院などで内視鏡・肛門診療を中心に臨床経験を積む。2021年、神奈川県鎌倉市に「鎌倉逗子胃腸肛門内視鏡クリニック」を開院。幅広い診療科目で地域医療に尽くしている。日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。日本臨床肛門病学会会員。

編集部

続いて自覚症状のある場合です。内視鏡検査を受けた方がいい固有の症状はあるのですか?

道躰先生

症状の中身より期間の方が重要です。同じ症状が「2週間~1カ月」以上続いていたら、念のため、胃カメラ・大腸カメラを受けましょう。なお、受診して出された処方薬では改善しなかった場合も同様です。

編集部

一般的な健康診断などで「要精密検査」を指摘された場合は必須ですよね?

道躰先生

はい。必ず受けるようにしてください。昨今、最初から内視鏡で検査する健康診断も増えてきました。近々、バリウムによる画像検査はなくなっていくと思っています。なお、一部の特殊な胃がんは「バリウム検査をしないと発見しにくい」と以前はされてきましたが、大幅な解像度UPにより、内視鏡でも発見できるようになりました。

編集部

ピロリ菌感染や自覚症状があった場合、胃カメラ・大腸カメラは保険で受けられるのでしょうか?

道躰先生

保険適用になります。その一方でピロリ菌もなく無症状の場合は「人間ドック」と同様、自費扱いになるかもしれませんが、自治体によっては特定健診という形で費用助成が受けられる場合もあります。

編集部

無自覚・自費でも「40歳で受ける」意義はありますか?

道躰先生

一度は受けることを推奨します。40歳を過ぎると、胃がん・大腸がんに限らず、消化器系疾患の罹患率が上昇しはじめます。他方、「健康である」という確証を得られれば、その後のお仕事や生活に自信やゆとりが生まれる側面もあるのではないでしょうか。