大竹「国会は今日も裏金問題を追求しておりますが、郷原さんは元東京地検特捜部にいたんですよね。」

郷原「といってもわたし特捜部にいたこともあるんですけど、基本的に特捜部のやり方にはついていけないと考えて決別したんですよ。」

大竹「特捜に抵抗があるというようなお話ですが、今、特捜っていうのはだいたい何人ぐらいいるんですか?」

郷原「特捜部に所属している検事は常に30人から40人ぐらいの間だと思いますね。」

大竹「今回は地方からも応援があったそうで。」

郷原「正確な数は分からないですけど、50人ぐらい地方から応援を取ったという話がありますね。」

大竹「30人プラス50人、この大所帯で特捜が一生懸命やってるわけですが、なんか途中で3000万円以下は収支報告書に報告して、それでいいんじゃないの、みたいな話になってます。」

郷原「国民が疑問に思ってたこと、怒っていたことに対して、何も答えが出てないですよね。一応、何人か起訴したけど、国民が何に怒っていたかって言ったら、裏金っていう言葉に怒りましたよね。表に出さないで、自分のところで、勝手に自由に使えるお金を、何千万円も、安倍派全体で5億とか6億とかって話。それに怒っていたわけじゃないですか。」

大竹「裏金問題の渦中にある人たちはいろんな発言をしております。塩谷立さん「脱税という意識はない」、萩生田光一さん「把握していなかった」、世耕弘成さん「秘書に任せきり」、西村康稔さん「安倍総理に大変申し訳ない」、高木毅さん「安倍さんに申し訳ない」、いろんなことをおっしゃってます。」

郷原「検察の処分が出て、捜査が終結したと言うことになった後に、次々と会見を開いて、こういう説明をしましたよね。何ていうかもう、本当にこんなことをぬけぬけと言わせるなと言いたいですよね。裏金であることを実質否定してるわけですよ。彼らの説明からすると、通常の政治資金と変わりませんと。」

大竹「ただ記載をしてませんでしたと。」

郷原「記載をしなかっただけ、それ以外は全部普通の政治資金と同じように使ってやってます…いや、いくらなんでも、それはないだろうと。裏金として受け取ったんでしょう。自分で受け取ったのか秘書が受け取ったのか知らないけども、別に保管してたわけでしょう。普通に考えて使い道は違うでしょう。領収書がいる金と、いらない金と、同じわけないじゃないですか。」

大竹「そうです。」

郷原「誰だって、領収書がいる金はそれなりに考えて使いますよね。これは領収書いらないぞと思ったら、ちょっと違う使い道考えますよ。」

大竹「表に出ないからね、何に使ってもいい。」

郷原「それが同じだと。何十人っていう検事が年末年始を返上して仕事してたってことですが、これでは浮かばれないですよ。」