1月25日の「おとなりさん」(文化放送)は、アートディレクター・映画監督の千原徹也さんが出演し、デザインのセンスに必要なものは何か語った。

ふかわりょう「(デザインの)センスの差が出るのは、幼少期から吸収してきた材料の多さとか引き出しの多さということですか?」

千原徹也「めちゃくちゃそうだと思います」

ふかわ「結局、そこか~」

千原「センス、センスって言われるけど、センスはイコール知識だと思います。いかに引き出しがたくさんあるか。洋服のブランドもたくさん知ってる人の方が、いいスタイリングができると思うし、デザインもたくさん見て、好きなものが多い人のほうがセンスのいい状態になると思います。なので、知識を貯めるのが一番大きな要素だと思います」

ふかわ「この前、芥川賞を取られた方が、“5%ほど生成AIに依存しそれをそのまま使いました”と言ってました。それは広い意味でサンプリングかもしれないですけど、デザインって生成AIに影響を受ける部分って大きいじゃないですか?これに関して、何か考えはありますか?」

千原「やっぱり生成AIだったり、Pinterestのサイトとかでいろんなデザインが出てくるんです。それを見て、チョイスしてデザインを作っちゃうと深みがない。やっぱり文脈が大事。80年代のマイケル・ジャクソンのジャケットがいいからそこをサンプリングしてくるとか、知識からサンプリングするのと、目に飛び込んだものでやるのでは全然違う」

ふかわ「私はサンプリングカルチャー、選ぶこともクリエイティブといっていいんじゃないかと思ってるんですけど、今のお話を聞いて、それは間違ってはいないかもしれないけど、文脈があるか?ないか?も1つ大事な要素だなと思いました」

千原「過去の作品や偉人に対するリスペクトがデザインに込められることで、深みが変わってくるのだと思います」