万博と復興同時にやれる?青木氏は2024年問題を挙げ懸念。青木「円安で資材の価格も上がっている」
1月19日の大竹まことゴールデンラジオは毎日新聞の「「万博通じ、能登支援」 経団連会長、会場予定地視察」という記事を取り上げ、大竹と青木がコメントした。
毎日新聞によると、2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は18日、大阪市の人工島・夢洲にある万博会場予定地を訪れ、工事現場を視察した。能登半島地震を受け、万博の延期を求める声が出ていることに対し「(地震からの復旧・復興を)やりながら、万博もぜひ完成させたい。復興後に観光業がよみがえるよう万博を通じて支援したい」と述べた。
大竹「青木さん。戸倉さんが万博を、後押ししてますけど」
青木「東京新聞が、1月17日付けでこちら特報部というところで、結構詳しく万博と復興、被災地の話を書いているんですけれど。僕も現地でいろいろ被災者の方々に話を聞いてきて、皆さん今は他のところを批判するよりも生きていく、復興するのに必死なので、なかなか万博のことを面と向かって批判する人は正直言うと少ない。これに関して、被災者は本当にそれどころじゃないという気持ちだと思うんですけれど。東京新聞が書いているのが、被災者穴水町の元職員の方なんだけど。「復興と万博、両方手厚くできればいいけど、そうはいかんでしょう。まずは復興優先でお願いしたい」こういうふうに仰っている。先ほど少しお話したように、東京新聞の記事で建設エコノミストの森山高至さんがおっしゃってるんですけれども、「復旧工事と万博のパビリオン建設を乗用車とF1カーに例え、大手ゼネコンが特殊な資材を使用するから競合しないという見方がある。だが、実際には大手ゼネコンは職人不足で必死に人をかき集めている。資材も万博優先で集められ、一般工事の電線が既に足りなくなっている」(東京新聞の記事より)と指摘されてるんですよね。しかも、ご存知の方も多いと思うんですけれども、今年2024年問題って言われていて、建設業界だけじゃなくて、トラックの運転者の方なんかもそうなんですけれど、年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されるので、相当人手不足になるんじゃないかって言われている。先ほどの指摘の通り、資材も円安なんかで上がっている。そうなってくると、万博に集中したらどうなるのか…。今回現地に行って思ったんですけど、住宅もひどいんですが、別に住宅だけじゃないんですよね。もちろん住宅は片っ端からっていっていいくらい、倒壊してるんですけれど、それ以外にも、道路、電柱なんかもあちこちで傾いたりとかしていて、電気も止まってるし、それから上下水道、公共施設、港もほんと今石川県内の港の確か7割か8割ぐらいが隆起して、使えなくなっているんです」