「岸田総理も政権失うリスク感じている」岸田派解散検討…そのウラ事情を専門家が指摘
1月19日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と寺島尚正アナウンサーが、派閥解散の動きについて意見を交わした。
自民党岸田派宏池会はきのう、政治団体としての派閥を解散する方針を決めた。岸田首相は自民派閥の政治資金規正法違反事件で、立件の対象が岸田派にも拡大することを踏まえ、国民の不信を払拭するためには、派閥解散はやむを得ないと判断した模様。岸田総理はきのう、総理官邸で記者団の質問に応じ、岸田派について、「解散することを検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、考えなければならない」と強調した。
寺島アナ「会田さん、これはどういうふうにご覧になりますか? 」
会田「世論調査でも派閥の解消を求める国民の声が大きくなっています。さらに岸田派にも政治資金問題が起こったと言うことで、このまま派閥への批判がさらに大きくなりますと、政権を失うリスクを岸田総理も感じ始めてるんだと思います。 」
岸田総理が関係を重視してきた麻生副総裁、茂木幹事長は「派閥は政策研究や若手の教育の場として必要」との考えを持っているとされている。茂木派の幹部は「解散は岸田派だけで十分だ。勝手にやってろって話だ」と突き放し、別の幹部は「あまりに無責任。麻生派と茂木派から岸田おろしが始まりかねない」と激怒した。
寺島「…と朝日新聞には出ています。会田さん、これはどうなんでしょうね。 」
会田「派閥が岸田政権を支えるものから足を引っ張るものに変わってきてるということだと思います。岸田政権というのは、岸田派、麻生派、茂木派で支える政権ですけれども、派閥の解散という動きを見せていることで、岸田さんと麻生さん茂木さんとの距離が開いていると言うことを示すものでもあると思います。」
寺島「派閥は必要なのかどうかっていうところですね。」
会田「そうですね。派閥以外にも政策ごとのまとまりである、議員連盟というものがあります。」
寺島「そうか、議連ですね。」
会田「責任ある積極財政を推進する議員連盟ですとか、そういう政策ごとの議員連盟でまとまるというのも一つの方法ではないかと思います。」