2024年に日本公開されることも決まっている『オッペンハイマー』
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 第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間7日に米ロサンゼルスで行われ、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が作品賞(ドラマ)、男優賞(ドラマ)、助演男優賞、監督賞、音楽賞の最多5冠に輝いた。

  “原爆の父”と呼ばれる米物理学者ロバート・オッペンハイマーの姿を描いた同作。ノーラン監督とオッペンハイマー役のキリアン・マーフィはゴールデン・グローブ賞初受賞、アメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストローズ役のロバート・ダウニー・Jrは3度目の受賞となった。

 『オッペンハイマー』を上回る最多9ノミネートを果たしていたグレタ・ガーウィグ監督作『バービー』は、興行成績賞、歌曲賞の2部門受賞にとどまった。そのほか、脚本賞を『バービー』『哀れなるものたち』『オッペンハイマー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『パスト ライブス/再会』といった強敵を抑え、パルムドール受賞作『落下の解剖学』が受賞したことは特筆すべきだろう。『落下の解剖学』は非英語作品賞も受賞した。

 アニメーション作品賞は、スタジオジブリの宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』が受賞した。日本作品の同部門受賞は史上初の快挙となる。(編集部・市川遥)

映画部門の全受賞結果は以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『オッペンハイマー』

■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『哀れなるものたち』

■興行成績賞
『バービー』

■男優賞(ドラマ)
キリアン・マーフィ 『オッペンハイマー』

■男優賞(コメディー/ミュージカル)
ポール・ジアマッティ 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』

■助演男優賞
ロバート・ダウニー・Jr 『オッペンハイマー』

■女優賞(ドラマ)
リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

■女優賞(コメディー/ミュージカル)
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』

■助演女優賞
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『ザ・ホールドオーバーズ(原題) / The Holdovers』

■監督賞
クリストファー・ノーラン 『オッペンハイマー』

■脚本賞
ジュスティーヌ・トリエ&アルチュール・アラリ  『落下の解剖学』

■音楽賞
『オッペンハイマー』

■歌曲賞
「What Was I Made For?」 『バービー』

■非英語作品賞
『落下の解剖学』(フランス)

■アニメーション作品賞
『君たちはどう生きるか』