思わず二度見してしまう超シュールな「歩行者用押しボタン」が、X上で話題になっている。

こちらは、大阪府在住の大学生・きむ(@Bokuha_kim)さんが2023年11月13日に投稿した画像だ。

映っているのは、黄色いボックスに赤いボタンがくっついたおなじみの「押しボタン」。しかし、その後ろからはびよ〜んと長い棒が伸びている。まるで電柱から飛び出してきたかのようだ。

普段よく見かけるのは、電柱に直接くっついているタイプだけれど......一体どうしてこんなヘンテコな形に? シュールな光景に、X上ではこんな声が寄せられている。

「これは確かに異様ですね!」
「この電柱はどんな嘘をついたんだ......」
「押せぬなら 伸ばして魅せよう 通りゃんせ」
「"おしてください"の圧がすごい」

Jタウンネット記者は11月14日、「首長押しボタン」を発見したきむさんに話を聞いた。

「横断歩行者が押しやすいように」

きむさんがボタンを発見したのは11月12日のお昼頃、場所は大阪日本橋の近くだ。友人と飲食店を探して歩いていた際に発見したという。

「最初は『なんじゃこれ! キモかわいい!』って感じで友人と盛り上がっていたのですが、よくよく考えてみると使用者に寄り添った結果生まれた形であり、素敵だなと思いました」(きむさん)

このような形になっている理由について、記者は12月27日、浪速警察署にも話を聞いた。

同署広報担当者によると、投稿写真のボタンは2013年頃に大阪市浪速区日本橋の日本橋住宅前交差点に設置されたものだという。

「この場所は、横断歩道と電柱が少し離れた場所にあります。そのため、横断歩行者が押しやすいように、電柱からアームを伸ばす方式で押しボタンを設置しました」(広報担当者)

なお、大阪府内には他にも似たような押しボタンが設置されている場所がいくつかあるそう。

見た目はシュールな「なが〜い押しボタン」、だけど実は歩行者への思いやりに溢れたやさしい存在だった。