日本一阪神に新たなロマン砲の予感 前川でも小野寺でもない「右の長距離砲」とは
岡田監督の目にかなう選手が出現するか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
昨年日本一に輝いた阪神は今オフも大きな補強は行わず、あくまで育成を主眼に置いている。
近本光司、中野拓夢の鉄壁の1、2番コンビは20代後半とこれからがプレーヤーとして脂が乗る世代がそろっている。岡田彰布監督も「まだまだ強くなる」と今後のチーム強化に手ごたえを感じており、今季もどんな戦いを見せてくれるのか。
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一方、そんなチームで今季ブレイクを果たすと注目を集めているのは、2年目左腕の門別啓人にもある。昨年は高卒1年目ながらプロ初先発となった9月30日の広島戦(マツダ)では5回7安打無失点と堂々たる投げっぷりを見せた。力のある直球を軸に打者をしっかり封じ込め、指揮官をうならせた。
また打者では激戦区である外野手部門から、野口恭佑外野手に注目だ。九産大から22年育成ドラフト1位で入団、ルーキーイヤーは2軍で67試合に出場、打率・303、6本塁打、18打点。秋季キャンプでは思い切りのいい打撃を披露、指揮官の目にもとまり、支配下登録が決まった。
オフに参加したアジア・ウインターリーグ(台湾)でも打率・313を記録と対応力の高さを示した。
阪神の1軍外野手といえば、鉄壁のセンター、近本光司を中心に、日本シリーズでも7打点をあげ記録を更新、ルーキーイヤーから活躍を見せた森下翔太、残留が決まったシェルドン・ノイジーなど充実のラインアップを誇る。ほかにも前川右京、井上広大、小野寺暖といった一発もあるロマン砲たちがレギュラー定着を目指し腕をぶすとあって、ハードな戦いにはなりそうだが、野口への期待は高まっている。
昨季日本一に輝いたチームの得点力はリーグトップ(555得点)ながら、チーム本塁打数はリーグワースト2位(84本塁打)に終わった。爆発力を持った選手が増えれば、それだけ試合を優位に進めることにもつながる。
果たして連覇を狙う2024シーズン、岡田監督はどのように打線を組んで動かしていくのか。新たな新戦力が出てくることも楽しみとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]