阿部巨人の秘策「菅野智之リリーフ転向」の可能性は…槙原、上原も通った道
菅野の起用法に注目が集まりそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
2024年、禁断の勝負手を用いる日は、果たして来るのでしょうか。
巨人の阿部慎之助新監督です。今季チーム防御率はリーグ5位の3.39。中でも守護神を務めるはずだった大勢が右上肢のコンディション不良に苦しんだのは大きな誤算で、登板は27試合に止まり、3勝0敗14セーブ、防御率4.50と前年を下回る成績に終わりました。
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それに伴い、チームの勝ちパターンも崩れ、終盤に逆転されるケースが目立ったのです。
スポーツ紙の巨人担当記者は言います。
「課題のブルペン陣を強固にするため、巨人はこのオフ、トレードでソフトバンクから高橋礼と泉、オリックスから近藤を獲得。現役ドラフトでも阪神から馬場、守護神経験も持つケラーを獲得と大幅に補強しました。ドラフト1位の中央大・西舘や2位のホンダ鈴鹿・森田、5位の日本生命・又木も適性判断によっては救援に回る可能性があります。頭数は豊富なのですが、大勢が本調子とはいかない場合、『これぞ』という守護神候補がいないのが、頭痛の種なのです」
となると、あの男しかいない…。
そうです。巨人ファンの間からもリリーフ転向待望論が根強い、菅野投手です。
前述の記者は語気を強めます。
「作戦としては十分有効だと思います。菅野は制球力に優れ、真っすぐも速い。しかも落ちる球を持っている。抑えに必要な要素を全て備えているんです。そして正直、今季は先発で14試合に登板し、4勝8敗、防御率3・36となかなか結果が出なかった。となると、何かを変えるのも一つの手です。リリーフ転向が『菅野復活』につながる可能性は十分あるんです」
巨人ではかつて槙原や上原も先発からリリーフに転向。特に上原の守護神はハマりにハマりまくり、日米通算で134勝、128セーブ、104ホールドを記録。「この100勝100セーブ100ホールド」の「トリプル100」は至難の業であり、上原の投手としての凄味を後世に伝えるものになっています。
「プロ野球では救援から先発への転向は準備期間を要する一方で、先発から救援への転向は比較的容易とされています。2024年、まずは先発でスタートし、チーム状況を見て『8回の男』になりつつ、守護神・大勢に万が一のことがあれば『クローザー菅野』として君臨する−。そんな重責を担えれば、自ずと『阿部巨人』は優勝に近づくのではないでしょうか」(前述の記者)
大幅なイメージチェンジも、生き残る一つの方法かもしれません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]