「途中駅で買い物がしやすいよう」停車時間を延長します。

異色のダイヤ修正


高野山へ向かう南海高野線(画像:写真AC)。

 南海電鉄は2023年12月19日(火)、運行ダイヤの修正を実施すると発表しました。新ダイヤは2024年1月20日から。

 特徴的なのは、「乗り換え時間の延長」「駅停車時間の延長」があること。具体的には以下のとおりです。

●極楽橋駅で、特急〜高野山ケーブルの乗り換え平均時間を、5分から8分に延長
 土休日が対象。同社はこの駅を「俗世と聖域の境界」というコンセプトに、2020年に大規模にリニューアルして「インスタ映え」な空間に生まれ変わりました。乗り換えに時間的余裕を持たせることで、きらびやかな天井絵や「手水舎」、絵馬代わりの「極楽鳥の願掛羽」などを楽しみやすくする配慮です。

●九度山駅で、停車時間を5〜13分に延長
 土休日が対象。九度山駅は高野線が山岳区間へ突入する手前にあります。2019年に駅舎がリニューアルし、駅ナカ店舗「おむすびスタンドくど」が開店。高野山行きの乗客がふらっと買いやすくするため、今まで通常の停車時間であっという間に発車していたのを、「ひと休み」するダイヤとなります。全体の所要時間に変更はないといいます。

 このほか、ダイヤ改正では、極楽橋行きの数本の増便をはじめ、若干の変更があります。また4月からは、朝7時発の特急「こうや」が臨時設定される予定です。