2024年3月に開業を控えた北大阪急行の延伸区間(千里中央〜箕面萱野)。途中駅となる「箕面船場阪大前駅」の様子が報道公開されました。

開業まであと3か月

 2024年3月に開業を控えた北大阪急行の延伸区間(千里中央〜箕面萱野)。その新駅のひとつで、唯一の途中駅となる「箕面船場阪大前駅」の様子が、2023年12月19日に報道公開されました。


公開された箕面船場阪大前駅のホーム(鶴原早恵子撮影)。

 箕面船場阪大前駅は、千里中央駅に続いて地下駅となります。当駅を出るとすぐに地上から高架へ飛び出し、そのまま終点の箕面萱野駅に到着します。

 公開された箕面船場阪大前駅の内装は、繊維の町として生まれ、新しい町へと変化しつつある箕面船場エリアをイメージしたデザインが随所に盛り込まれています。ホームの壁や天井は折り重なった布や繊維がモチーフ。改札階の天井にランダムに配置されたメタルパネルやモダンな円形照明は、繊維産業、大学、図書館、劇場、病院や住宅が集まる新駅周辺の多様な姿を表現しているそうです。

 駅構造はコンパクトで機能的。改札すぐ横に貫通式のエレベーターが設置されており、車椅子やベビーカーでも利用しやすい構造です。地下駅にありがちな“複雑な動線”をしていないため、迷うことなく移動ができます。

 また、オストメイト用の設備やおむつ替え用のベッドが男女トイレにも設置され、専用の授乳室も設置されるなど、幅広い世代が便利に使えるようになっています。

箕面の子供たちも興味津々

 この日は、箕面東小学校3年生の現場見学の様子も公開されました。これは2022年度から箕面市立の小・中学校を対象に行われている取り組みのひとつで、今まで12校、1149名の児童・生徒が箕面萱野駅や箕面船場阪大前駅の様子を見学しています。

 小学校の社会科の授業でも、北大阪急行の延伸について学んでいる児童たち。質問タイムには「どんな電車がくるんですか?」や「ホームの小さな壁はなんですか?」などの質問が飛びだしていました。

 なお、ホームの小さな壁とは可動式ホーム柵のこと。ホーム柵があることでホームからの転落を防ぎ、より安全に駅を利用できるという説明にみんな真剣に耳を傾けていました。「できる前の駅が見られて楽しかった」「便利になるのが楽しみ」など感想を言っていました。

 この延伸線の開業に合わせ、千里中央を中心としていた路線バス網も箕面萱野駅を中心に再編されます。箕面市内各地から北大阪急行の各新駅に、ひいては大阪中心部にアクセスしやすい交通網やまちづくりが進んでいます。