11年ぶり全面刷新! 全長4m級「小さな高級車」がスゴい! 6速MTも設定!? 丸目ライトの「ビュートストーリー」はどんなクルマ?

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新モデルは「ヤリス」がベースに

 光岡自動車(以下ミツオカ)「ビュート ストーリー」は、11年ぶりに全面刷新し、2023年9月22日に発売された新型コンパクトカーです。
 
 ミツオカのクラフトマンシップによって多くの工程を手作業により完成され、「小さな高級車」とも呼べる仕上がりですが、どのようなクルマなのでしょうか。

丸目ライト&豪華内装が特徴

 ミツオカのコンパクトカー「ビュート」は1993年に登場しました。

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 日産のコンパクトカー「マーチ」をベースに、手作りの外装パーツや専用の内装をあしらい、英国の高級車であるジャガー「マークII」をモチーフにしたカスタムカーです。

 マーチの利便性やコンパクトさを活かしつつ、愛らしい丸目ライトやメッキバンパーなどによってクラシカルに仕上げており、カスタムカーとしては異例の累計1万3000台を販売する人気モデルとなっています。

 歴代マーチをベースにカスタムされたビュートでしたが、2022年8月をもってマーチが国内販売を終了したことで、新型ではトヨタ「ヤリス」をベース車として用いました。

 これを機に車名もビュート ストーリーに変更しています。

 シリーズ通算4代目となった新型ビュート ストーリーは、先進運転支援システムの採用など、進化を遂げながらも、従来と変わらないコンセプトをもった、令和にふさわしいクルマに生まれ変わったといいます。

 ボディサイズは、全長4090mm×全幅1695mm×全高1500mm-1515mmです。

 全長のみヤリスから150mm延長されていますが基本的に同一で、狭い道でも取り回しのしやすいサイズはそのままです。

 エクステリアはヤリスをベースとしつつ、大きな丸型ヘッドランプやハート型のグリルを装備し、親しみやすく人懐こい表情とレトロなデザインを受け継ぎました。

 ボディサイドはフロントフェンダーからリアドアまでサイドモールを装備したほか、シンプルなデザインのホイールを装着するなど、オシャレさも高めています。

 リアは大きな丸型テールランプやメッキバンパー調の加飾などが特徴で、一見するとベース車がヤリスだと判断できないほどデザインが変更されています。

 ボディカラーは標準色4色(うち2色は11万5500円)と、オプション色8色(35万2000円から44万円)を設定。

 ベースのヤリスにはない鮮烈なオレンジ「テラコッタオレンジマイカ」や柔和なイメージを与えるパステルグリーン「ターコイズメタリック」、シックな「ベージュジレ」など多彩なカラーを用意しています。

 インテリアはヤリスがベースで、ステアリングに「MITSUOKA」エンブレムが装着される程度ですが、多彩なオプションが用意されています。

 シートは8色から選べるパイピング&ステッチ入りの専用レザーシート(38万2800円)を設定するほか、カラフルなインパネ加飾(8万2500円)も用意するなど、エクステリアと同様、同じカラーリングで統一できます。

 シートやインパネ中央といった部分に色が加わることで、車内の雰囲気はがらりと変化し、クラシックな世界観をより強めます。

 パワートレインはヤリスと同一で、1リッターもしくは1.5リッター直列3気筒エンジン、さらにビュートでは初となる1.5リッター直列3気筒エンジン+モーターを組み合わせるハイブリッドの3種類から選択が可能です。

 トランスミッションは、1リッターエンジンモデルではCVT、1.5リッターエンジンモデルではCVTもしくは6速MT、ハイブリッドモデルではCVTが組み合わされます。また、駆動方式は2WD/4WDが選択可能です。

 先進運転支援はヤリスと同一で「トヨタセーフティーセンス」を標準装備。パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターなどもオプションで用意するなど、先代と比較し安全装備も高められています。

 ビュート ストーリーの価格(消費税込)は308万円から429万円です。

 通常のヤリスが147万円から254万8000円に設定されており、1.6倍から2倍ほどの価格となりますが、この独特の世界観を味わいたい人や、他人と被らないクルマが欲しいというのであれば、十分良い選択肢です。