土壇場PK被弾にベンチで怒りぶつけた清水MF乾貴士「まず滑る必要もなかった」
[12.2 J1昇格PO決勝 東京V 1-1 清水 国立]
昨季途中から清水エスパルスに加入した元日本代表MF乾貴士は、J1昇格プレーオフ決勝敗退の瞬間をベンチで迎えた。試合後には「J2のチームだなということ。それ以外は何もない。ヴェルディさんのほうがJ1に上がるにふさわしかったということ」と厳しい表情で語った。
今年4月の秋葉忠宏監督就任を機にトップ下の主力に定着し、一時はJ1自動昇格も視野に入ってくる快進撃を牽引してきた乾。J1プレーオフ決勝でもドリブルやサイドチェンジで攻撃を彩り、前半28分には決定的なボレーシュートも放った。しかし、得点に絡む活躍には至らず、後半38分に途中交代。最後後半45+6分に追いつかれ、ドローで敗退が決まった場面をベンチで見つめるしかなかった。
最終盤のチームは試合運びの拙さが露呈していた。後半45+4分、左サイドで時間を稼げる場面でMF神谷優太がボールロストすると、そこからの速攻でカウンターを許し、最後はDF高橋祐治のスライディングで際どいPK判定。そこから運命を決める同点ゴールを喫し、乾はスパイクを投げて激しく怒りを露わにしていた。
「悔しかった。ピッチに立てていないことも悔しかったし、信頼している仲間に後は託した中、PKを与えてしまった。キツいことを言うけど、まず滑る必要もなかった。もちろん前も点を取るチャンスがあったし、取っていればああいうのがあったとしても(問題なかった)。自分たちも悪いけど、ああいうところで滑ってしまう、無駄なファウルをしてしまうところは反省しないといけない。祐治自身もわかってると思うけど、水戸戦で失点に絡んだところもそうだし、もうちょっと賢くならないと、レベルアップしないと、J1に上がるチームにはなれない。自分自身も、もっとレベルアップしないといけない」(乾)
厳しい口調で失点シーンをそう振り返った乾は「ここで勝てばという試合がシーズン通して何回もあったし、それを勝ちきれなかった。今回も1-0で終われれば上がれていた。ああいうところでああいうミスをしてしまうというのはJ2のチームだということ」と指摘。「一人一人のクオリティーはJ1のチームでもおかしくないけど、結局はJ2で4位。プレーオフでも勝てずなので、J2のチームだということだと思う」と現実を見つめた。
また勝負弱さが目立つチームの現状には「去年からずっとそうなので。結局勝ちきれない、ロスタイムに追いつかれるとかが続いているので何かを変えなければいけない。でもいまは何も考えられない」と厳しい表情。来季の立て直しについて問われると「契約がないので。今年までなので何の話もないし、まだ何も考えていない」と去就未定だと明かした。
(取材・文 竹内達也)
昨季途中から清水エスパルスに加入した元日本代表MF乾貴士は、J1昇格プレーオフ決勝敗退の瞬間をベンチで迎えた。試合後には「J2のチームだなということ。それ以外は何もない。ヴェルディさんのほうがJ1に上がるにふさわしかったということ」と厳しい表情で語った。
今年4月の秋葉忠宏監督就任を機にトップ下の主力に定着し、一時はJ1自動昇格も視野に入ってくる快進撃を牽引してきた乾。J1プレーオフ決勝でもドリブルやサイドチェンジで攻撃を彩り、前半28分には決定的なボレーシュートも放った。しかし、得点に絡む活躍には至らず、後半38分に途中交代。最後後半45+6分に追いつかれ、ドローで敗退が決まった場面をベンチで見つめるしかなかった。
「悔しかった。ピッチに立てていないことも悔しかったし、信頼している仲間に後は託した中、PKを与えてしまった。キツいことを言うけど、まず滑る必要もなかった。もちろん前も点を取るチャンスがあったし、取っていればああいうのがあったとしても(問題なかった)。自分たちも悪いけど、ああいうところで滑ってしまう、無駄なファウルをしてしまうところは反省しないといけない。祐治自身もわかってると思うけど、水戸戦で失点に絡んだところもそうだし、もうちょっと賢くならないと、レベルアップしないと、J1に上がるチームにはなれない。自分自身も、もっとレベルアップしないといけない」(乾)
厳しい口調で失点シーンをそう振り返った乾は「ここで勝てばという試合がシーズン通して何回もあったし、それを勝ちきれなかった。今回も1-0で終われれば上がれていた。ああいうところでああいうミスをしてしまうというのはJ2のチームだということ」と指摘。「一人一人のクオリティーはJ1のチームでもおかしくないけど、結局はJ2で4位。プレーオフでも勝てずなので、J2のチームだということだと思う」と現実を見つめた。
また勝負弱さが目立つチームの現状には「去年からずっとそうなので。結局勝ちきれない、ロスタイムに追いつかれるとかが続いているので何かを変えなければいけない。でもいまは何も考えられない」と厳しい表情。来季の立て直しについて問われると「契約がないので。今年までなので何の話もないし、まだ何も考えていない」と去就未定だと明かした。
(取材・文 竹内達也)