アルゼンチン代表のアルフィオ・バシーレ監督は、FWカルロス・テベスとMFハビエル・マスチェラーノについて、「今すぐにでもウェストハムを退団すべき」とコメント。プレミアリーグ参戦で苦悩する若き代表戦士のキャリアを危惧する心境を明かした。

 移籍マーケット最終日にウェストハム入りを決めたテベスとマスチェラーノ。しかし、ここまで両者とも目立ったインパクトを残せず、ハンマーズも2人の加入後、4試合で勝点わずか1と不調を極める。そんな状況を見かねたバシーレは、2人に“ウェストハム退団のススメ”を説いたのだ。

「彼らが本気でプレーしているように思えない。やる気がないようにすら見える。私は、出来るだけ早く2人が退団してくれることを望んでいるよ。マスチェラーノにはユベントス移籍の話があっただろう。イタリアの2部であっても仕方がない。何としてもユベントスに移籍すべきだ。そして、テベスの場合は、ポジションに問題がある。彼は攻撃的なポジションならどこでもこなす。しかし、現在プレーしている左ウイングは無理。あのポジションで彼の持ち味を生かすことは出来ないよ」

 アルゼンチンの超新星コンビの獲得は、その不透明な経緯もあいまって、様々な憶測を呼んだ。さらに、クラブ買収の話が持ち上がるなど、ウェストハム周辺は依然として慌ただしい。主軸選手が2人も所属するだけに、代表監督が心配するのも無理はないだろう。しかし、起用法にまで言及した発言が、ウェストハム側の反発を呼ぶことは間違いなさそうだ。