吉田麻也、センスない選手とある選手を名指し!「センスだけの奴なんてゴロゴロいる」「日本はすぐ天才を作りたがるけど…」
日本代表として歴代3位となる126試合に出場した吉田麻也。
TOKYOFMをキーステーションに放送中の「吉田麻也のチャレンジ&カバー」で、サッカー選手のセンスについてこう話していた。
先日引退を発表された小野伸二さんはまさにセンスの塊じゃないかなと思いますけども。
(センスが)練習で磨かれることは、率直に言ってないでしょうね。生まれ持ったものじゃないかなと思います。
(中略)
なんでもセンスで解決しようとする人もいるのでね。微妙なさじ加減なんですけど。
これ難しいのがね、センスがあれば、うまくいくわけではなくて。
センスだけじゃダメだし、センス+努力がないとなかなか…もしくは、センス+根性がないとなかなか大成しないんですよね。
センスだけのやつなんてゴロッゴロいるからね。日本にはセンスは抜群だなみたいな選手は本当に…特に10代の時に。僕もたくさん見てきましたよ。
センスだけで言ったら、僕なんてほぼないからね。
僕とか、長谷部(誠)とか、岡崎(慎司)とか、長友(佑都)とか。みんなセンスない!代表戦で100試合以上出ててよ、センスないの。センスないけど違うところで頑張れる。
逆にセンスだけある人で生き残っていくのはものすごく難しいんですよ。だから、このセンスをいかに生かせるか。そして、いかにそこを伸ばす指導者にめぐり会えるかってすごい大事だなぁと思います。
日本のサッカーのなかでは、センスと俗にいう天才っていう言葉は類義語なのかなっていう。ちょっと似てるなと思いますね。
センスあるなぁとか、こいつ天才だとか。日本ってすぐ天才を作りたがるから。何でもかんでもちょっとよかったら、天才天才っていうんですよ。それが子供をダメにしているんだよね、スポーツのなかで。
センスがあるなかで努力しなきゃっていう風に刷り込んでいかなきゃいけないと思うんだけど、天才ってちやほやしてメディアとかも取り上げちゃうから、そこから全然努力しなくてダメになるって選手がいっぱいいるんですよね。
それとは違いますけど、センスっていうので、僕が今まで闘ってきたなかで、すごかったなっていうのは、先日引退した(エデン・)アザール。センスの塊でしたね。マジでセンスだった、あれはすごかった。
あとは、(フェリペ・)コウチーニョ。あれもセンスだった。ネイマールもセンスだった。後、冨安(健洋)もセンスあるよねぇ。
GKとかもやっぱりセンスがもろに出るんですよ。うわぁセンスあるな!みたいな。全然うまくないGKでも、うぉこれ伸び代あるなぁみたいなの結構いるんですよ。
ただ、そいつが伸びなかったりするんだよね。分からないものなんですよ、サッカーって(笑)。
自分を含めて日本代表で一時代を築いた4人はセンスはないほうだったものの、それ以外の部分でそこを補うことができたタイプということのようだ。
一方、対戦したなかではアザール、コウチーニョ、ネイマールにセンスを感じたとか。そして、ともにプレーした冨安にもセンスを感じているようだ。実際、吉田は「冗談じゃない。一緒にしちゃダメ(笑)」と冨安との比較について話していたこともある。