新車ランキング上位戦線に異変。日本自動車販売協会連合会(東京都港区、小栗七生会長)が5日まとめた軽自動車を除く9月の新車販売ランキングでは、ホンダ<7267>の「フィット」がトヨタ自動車の「カローラ」と「ヴィッツ」を抑え、9カ月ぶりに首位に返り咲いた。日産<7201>からは4車種がトップ10入りし、トヨタ<7203>の独走に「待った」をかけた。

 「フィット」の1位返り咲きは、トヨタの常勝「カローラ」の新車発表を間近にした買い控えの影響が考えられる。ホンダからは、このほか7月にフルモデルチェンジした「ストリーム」が4位に入り、3年ぶりにトップ10入りを果たした。
 
 しかし、何と言っても9月の異変の主役は日産。今年に入って、毎月の新車販売台数トップ10以内にランキングされたのはかろうじて1車種で、4月はゼロだった。それが9月には、ミニバンの「セレナ」をはじめ、「ノート」「ティーダ」「キューブ」と一挙に4車種がトップ10入りを果たした。日産から4車種が上位10位以内に入ったのは、2005年3月以来初めて。

 自販連が同日発表した06年4月−9月期のランキングトップ5では、トヨタの「カローラ」がトップ、以下「ヴィッツ」「フィット」「エスティマ」「ウィッシュ」の順だった。

 ◇9月上位10車種と販売台数は次のとおり。

順位  通称名    メーカー名   台数  対前年同月比
1  フィット     ホンダ   11,068    86.5
2  カローラ    トヨタ   11,028    73.4 
3  ヴィッツ     トヨタ   10,796   94.4
4  ストリーム    ホンダ   10,187   978.6
5  セレナ      日産     8,940    84.9  
6  ノート     日産     8,604    88.4
7  エスティマ    トヨタ    8,052   260.6
8  ティーダ     日産     7,974    76.8  
9  キューブ     日産     7,116    115.9
10  ウィッシュ    トヨタ    7,091  76.1

【了】

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