撮影/松山勇樹

写真拡大

2020年末にファーストDVD『ミルキー・グラマー』をリリース。癒し系のルックスとHカップのバストがグラビアファンの間で話題を呼び、新人ながらもリリースイベントは完売。その後もコンスタントにイメージDVDをリリースして、急速にSNSのフォロワーを増やし、イベントや撮影会に参加する度にチケットが完売することから“令和の完売女王”と称される原つむぎ。かつては保育士を目指して大学に通っていた彼女が、なぜグラビアアイドルの道へと歩んだのか、その道のりを語ってもらった。(前後編の後編)

【写真】令和の完売女王・原つむぎの撮り下ろしカット【14点】

――どういう経緯でグラビアの道に進もうと思ったのでしょうか。



原 大学を卒業した年にコロナ禍が深刻化して、卒業式はマスク必須。自粛期間でイベントコンパニオンの仕事もないし、派遣社員として3か月ぐらい保育士もやっていたんですけど、暇過ぎると思ってネットサーフィンをしていたんです。その頃は、また舞台に出たいなと思っていたんですけど、コロナ禍だから舞台のオーディションもなくて。そしたら「ミスFLASH」のオーディションを見つけて、応募しました。

――急展開ですね。



原 高校時代の同級生で舞台を続けている友達が何人かいたんですけど、みんなチケットを売るのが大変そうで。まずは自分のファンを付けるのがいいのかなと思って、軽い気持ちで応募しました。

――グラビアアイドルに興味はあったのでしょうか。



原 興味があるというほどではなかったんですけど、高校の先輩にグラビアで活躍されている方がいましたし、大好きで観ていた『ロンドンハーツ』の「マジックメール」に杉原杏璃さんが出ていたので、グラビアというお仕事があるのは知っていました。

――人前で水着になることに戸惑いはなかったんですか。



原 何も考えてなかったです(笑)。それに水着になること自体は、毎年海に行ってたので抵抗はなかったです。あと高校のクラスに男子が4人しかいなくて、大学も女子大だったので、異性の視線を気にすることがなかったんですよね。それが大きかったのかもしれません。

――オーディションの結果は?



原 セミファイナルで落ちました。しかもギリギリとかじゃなくて余裕で(笑)。でも、そのときに前に所属していた事務所の方に声をかけていただいて、特に先のことは考えていなかったんですけど、他にやることもなくて暇だったのでやってみようと所属しました。

――事務所に所属して、すぐに上京したんですか。



原 半年以上は通いでやっていました。と言っても、たまにイメージDVDの撮影と、雑誌のお仕事が入るぐらいだったんです。もっと本格的に芸能活動をしたいと思って、今の事務所に移ったんですけど、そのタイミングで上京しました。

――グラビア活動については、当初から家族にお話していたのでしょうか。



原 話していましたけど、「DVDは観ないで」とお願いしていました。そもそもお母さんはグラビア活動に大賛成というわけではなかったですし、「観たら私も何か言いたくなるから絶対に観ない」と言ってました。ところが、イメージDVDってスカパー!とかJ:COMにも流れるじゃないですか。それをおばあちゃんがケーブルテレビで偶然見つけて、衝撃を受けちゃって、お母さんに電話したんです。そんなことも知らずに実家に帰ったら、お母さんに「そこに正座して」と言われて、家族会議が始まりました(笑)。

――めちゃめちゃ気まずいですね。



原 「ほんまにやりたくてやってんの?」と聞かれて。「嫌々やってるわけじゃない」と説明したら、その日は納得してくれなかったんですけど、徐々に受け入れてくれて、今では応援してくれています。舞台があるときは、わざわざ東京まで来てくれますし、グラビア活動もデジタル写真集を買ってくれました。

――おばあちゃんも今は応援してくれているんですか?



原 はい! おじいちゃんが、よく本屋さんに行くんですけど、私の名前をチェックしてくれているみたいで、「あの雑誌に載ってたね」と報告してくれます。

――原さんはコロナ禍の自粛期間中も、新人ながら順調に活動していましたよね。



原 そもそもコロナ禍デビューで、その前を知らないから、これが普通なのかなと思っていました。ただファーストDVDのリリースイベントが完売したときはびっくりしました。当時はSNSのフォロワー数さんも少なかったですからね。

――グラビアを始めて、ボディメイクの面で意識の変化はありましたか?



原 それが今年まで、ほとんど何もしていなかったんですよ。ラーメン大好きだし、1日に何回炊いているんだろうってぐらいごはんを食べるし。ところが4ヶ月前ぐらい前にデジタル写真集のお仕事が決まったんですけど、プロデューサーの方に「痩せられる?」と聞かれて、初めて本格的にダイエットをしたんです(笑)。

――それまでマネージャーさんに言われることはなかったんですか?



原 むしろマネージャーさん自身がジャンキーな食べ物が好きで、ハンバーガーや揚げ物などを、めっちゃ食べさせてくれるんですよ(笑)。でも、それじゃダメだということで、ご飯を気をつけたり、食べ過ぎたなと思ったら次の日は控えたり、みんなが当たり前にやってるようなことをやって。あとダイエット期間だけ週5ぐらいのペースでパーソナルジムに通って。今も週2ぐらいは通っているんですけど、そのときに体質が変わったのか、太りにくくなりました。

――ダイエットの効果はいかがでしたか?



原 これを見てください! (スマホの写真を見せる)ビフォーアフターなんですけど、けっこうすごくないですか?

――全くボディラインが違いますね!



原 6、7キロは痩せました。

――痩せましたけど、ちゃんと胸とお尻のボリュームはキープしているのが素晴らしいですね。



原 「炭水化物も1日1回食べたほうがいいと聞いていたので、それを守っていたら意外と落ちなかったです。高橋凛さんに紹介していただいたパーソナルジムに通っているんですけど、トレーナーの方のおっしゃる通りにやっていたら、お尻も大きく丸くなりました。この調子で頑張りたいです。

――今後の目標を教えてください。



原 需要がある限りはグラビアを続けたいですし、バラエティーにたくさん出て、大好きな芸人さんとお仕事がしたいです。あと私自身、3年連続でM-1に出ているんですよ。ずっと1回戦で敗退していたんですけど、今年は初めて初めて1回戦を突破しました。「ビキニクリエイター」というコンビ名なんですけど。

――相方はどういう関係の方なんですか?



原 高校の同級生で、今は女優を目指してユーチューバーをやっています。けっこうフォロワー数もいるし、かわいいんですよ。M-1は3回戦からYouTubeに動画が上がるんですけど、まずはそこを目指しています。なので今の目標は漫才ができるグラビアアイドルです!

▽原つむぎ
1998年1月6日生まれ、兵庫県出身。大学で保育系の学科に通い、保育士と幼稚園教諭の資格を取得。キネマ旬報社主催の「グラビア・オブ・ザ・イヤー2021」で新人賞を受賞。2023年3月には写真集『つむと一緒』(竹書房)が発売。最新DVD『Simply Big』(エアーコントロール)が発売中。

【あわせて読む】令和の完売女王・原つむぎ、保育士を目指していた女子大生がグラビアアイドルになった理由