新築住宅の半分以上が平屋の県も! 平屋を建てることが多い都道府県を調査
戸建てと言えば2階建てが主流で、都市部では3階建てを見かけることも少なくありません。そうした中で、郊外を中心として「平屋」の家が注目を集めています。階段の昇り降りが必要ないため生活動線を短縮しやすく、バリアフリー対応もしやすいなど多くの魅力がある平屋ですが、実際にどの程度の家庭で採用されているのでしょうか。
平屋率が最も高いのは「宮崎県」!
SUUMOジャーナルが、国土交通省「建築着工統計調査 / 建築物着工統計」をもとにまとめた調査によると、47都道府県のうち平屋率が最も高いのは「宮崎県」で55.8%、次いで「鹿児島県」が52.4%で、いずれも半数を超える結果となりました。3位が「沖縄県」で41.7%、以下「香川県」「熊本県」と続いています。九州地方は福岡県を除き、すべての県が平屋率3割を超え、ベスト10入りする結果となりました。SUUMOジャーナルでは、福岡県を除く九州の平屋率が高い理由として、土地が比較的安く手に入りやすいことや、車社会で駐車スペースが複数台必要なこと、災害リスクに対応しやすいことを挙げています。
一方、平屋率が最も低い都道府県は「東京都」で1.4%、次いで「神奈川県」が2.7%、「大阪府」が3.0%、以下「京都府」「埼玉県」と続き、都市部は軒並み平屋率が低い結果となりました。
2014年の調査結果と2022年の調査結果を比較して、47都道府県で平屋率が下がったのは沖縄県と岩手県、宮城県の3県のみ。なかには3倍近く増えている県もあり、平屋を建てる人が増加している傾向がうかがえます。
上層階がない平屋は地震に強い構造にしやすく、施工コストもランニングコストも抑えた家づくりができます。ミニマムな住まいを求めている人は、選択肢に平屋を咥えてみてはいかがでしょうか。