AIが本命に抜擢したアグリ(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、阪神競馬場でセントウルステークス(GII)が行われます。

 セントウルSはスプリンターズS(GI)の前哨戦として位置づけられており、毎年ハイレベルなメンバーによって争われます。そのため、過去のセントウルSで上位に入線した馬にはGI勝ち馬や後にGIを勝利する馬の名前が多く刻まれています。

 また、過去のセントウルSの特徴として上位人気馬が安定した成績を残している事が挙げられます。過去10年のセントウルSでは5番人気以内だった馬が9勝2着6回3着8回と圧倒していますので、今年も人気馬を中心に予想を組み立てるのが最善と言えるかもしれません。

 そんなセントウルSに今年は15頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのは重賞初出走となった前走の葵S(GIII)で3着と好走したビッグシーザー、前走のチェアマンズスプリントプライズ(G1)で海外の強豪相手に5着と健闘したアグリ、長期休養明けを叩かれての上昇が見込めるジャングロ、21年のスプリンターズS(GI)覇者のピクシーナイトなどがいます。

 そのほかにも前走のCBC賞(GIII)で3着と結果を残したスマートクラージュや破壊力十分の末脚を持つエイシンスポッター、初の古馬相手となった前走函館スプリントS(GIII)で5着と善戦したブトンドールなども出走を予定しています。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆海外の強豪にもヒケを取らない実力馬

 今週のセントウルSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるアグリでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 アグリは21年6月の新馬戦でデビューし3着。2戦目の未勝利で勝ち上がり順調なスタートを切りましたが、そこから1勝クラスを勝ち上がるのに時間を要します。22年8月に出走した1勝クラスで2勝目を挙げると、そこから破竹の4連勝で今年3月に行われた阪急杯(GIII)を制し重賞ウイナーの仲間入りを果たします。

 2走前の高松宮記念(GI)では7着に敗れ連勝はストップします。ただ、直線では他馬に寄られる不利がありましたし、差し馬が上位を独占する流れを早め先頭から大バテしなかった内容は十分に評価できるのではないでしょうか。前走のチェアマンズスプリントプライズではラッキースワイネスやウェリントンなどの実力馬相手に5着を確保し力は示しています。

 今回は海外遠征帰りからの初戦となりますが、1週前の追い切りでは坂路コースで好時計をマークしていますので状態面に不安はなさそうです。また、今回の阪神コースでは5戦3勝3着2回で複勝率100%と得意としていますし、スプリンターズS制覇に弾みのつく走りに期待したいところです。