京成杯AHに出走予定のラインベック(撮影:小金井邦祥)

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 今週の日曜日は、中山競馬場で京成杯オータムハンデ(GIII・芝1600m)が行われます。

 過去10年では、前走3着以内好走馬が8勝2着3回3着4回と優秀な成績を残しています。とくに17年以降は、6連勝中とレースの主役といえる存在です。

 ただし、当然そちらに人気が集まりやすいため、馬券的な妙味は前走凡走馬となります。二桁人気で馬券になった7頭は、いずれも前走6着以下敗退馬。近4年連続で3着以内激走を果たしています。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走3着以内の6歳以上馬[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:ラインベック
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています(14年の新潟開催をふくむ)。

 過去10年で6歳以上馬は[1-4-2-44]と勝率や複勝率的には少し低調な結果である。ただし、馬券になった7頭のうち5頭が二桁人気での激走だった点には注意が必要だろう。前走凡走馬の一変が穴パターンなのである。対して、前走で1~3着と好走した6歳以上馬は苦戦必至。ハンデ戦ということもあるのだろうが、いずれも掲示板外の成績に終わっていた。

 前走で唯一の重賞3着以内好走馬であり、上位人気が予想されるラインベックが消去データに該当しました。

 過去10年で、12頭が馬券になっているノーザンファーム生産馬で、父ディープインパクトも10頭が馬券内と、プロフィール的にも強く推せる馬です。前走の関屋記念も、1枠馬2頭が連対するなか、大外8枠16番からの好走だったことを評価する声も少なくありません。ただし6歳馬ということで、その3着がデータ的には減点材料になってしまうようです。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。