セントウルS出走予定のピクシーナイト(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、阪神競馬場でセントウルステークス(GII・芝1200m)が行われます。

 セントウルSはサマースプリントシリーズの最終戦に組み込まれており、チャンピオンの行方を左右する競走となっています。しかし、それ以上に重要なのはスプリンターズSの前哨戦であるという事ではないでしょうか。

 21年1着レシステンシアや同2着のピクシーナイト、20年1着ダノンスマッシュ、19年1着タワーオブロンドンなどはスプリンターズSでも連対しています。セントウルSはGIIでハイレベルなメンバーが揃いますので、そこで好勝負を演じた馬はGIメンバーを相手にしても十分に通用するのでしょう。今年もセントウルSで上位に入った馬がスプリンターズSへ出走してきた時には評価を上げて考えるのがいいかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1400mに出走し2着以下
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:ピクシーナイト
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、13年から19年は阪神、20年から22年は中京での開催となっています。

 上位人気が予想されるピクシーナイトが該当しました。

 過去10年のセントウルSでは前走で1200mを使っていた馬に良績が集まっています。前走で今回と同じ距離を走った経験が活きてくる事がこのような傾向になっている要因と考えられます。

 過去10年のセントウルSで前走1400mに出走し3着以内に好走したのはメイケイエールとクリノガウディー。メイケイエールは京王杯SCで重賞勝ちを収めていますし、クリノガウディーはレコードタイムをマークし他を圧倒する走りを見せていましたので、能力の高さで好走したと判断する事が出来ます。

 該当馬として取り上げたピクシーナイトは21年のスプリンターズSを勝っている実績馬ですが、同年の香港スプリントでは他馬が落馬した煽りを受けピクシーナイトも落馬。レース後の検査では骨折が判明し長期休養を余儀なくされます。今年3月の高松宮記念で復帰したものの13着と大敗を喫していますし、前走の京王杯SCでも見せ場なく8着に敗れているように全盛期の走りには期待が出来そうにありません。加えて、過去10年のセントウルSでは結果を残せていない前走1400mで2着以下からの参戦となりますので、配当妙味は感じられませんし評価を落として考えた方がいいかもしれません。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。