ピザトースト発祥の喫茶店『紅鹿舎』の一度は食べたい「元祖ピザトースト」の魅力とは?
食楽web
●「日本一パンケーキを食べる男」として知られるミスター黒猫が、年間1000店以上カフェや喫茶店を訪問した中から、一人でも楽しめる“癒し系カフェ”と必食グルメをご紹介! ~ミスター黒猫の孤独のカフェめぐり~
喫茶店・カフェ・スイーツのお店を、年間約1000軒めぐっているミスター黒猫です。ひとり気ままなカフェめぐりで発見した、おひとり様でも気兼ねなく楽しめるお店をピックアップ。その魅力をお伝えしていきたいと思います。
半世紀以上の歴史あるメニュー豊富な喫茶店
レトロで味のある店構え
今回、黒猫がおすすめしたいお店は、日比谷駅、有楽町駅からすぐの『珈琲館 紅鹿舎(コーヒーカン ベニシカ)』。山手線の高架沿いにある喫茶店です。おすすめポイントのひとつ目は、メニュー数が多いこと。なんとドリンクとフード合わせて240種類以上! おひとり様でも気軽に入れるので、カレーやグラタン、ハンバーグなど、食事も楽しめます。
店頭の看板には“元祖”の文字が!(食楽web)
そして、もうひとつのおすすめポイントが、表の看板にも書いてある「ピザトースト元祖の店」であることです。そうこちらの喫茶店はピザトースト発祥のお店としても有名なお店なんです!
店内は昭和の雰囲気を感じさせるモダンな空間
二代目オーナーの村上さんにお話を伺いました。「昭和32年に、先代の父母が開業した洋食店がスタートです。このエリアは、映画館や劇場が多いので、ゆっくり寛げるお店があると喜ばれるのではと昭和35年に、この喫茶店を新たにオープンしました」とのことです。
以来半世紀以上の歴史ある昭和喫茶ですが、できる限り残せるものはオープン時のものを残しているそうで、店内の壁のレンガなども変わっていないそうです。そう伺うと、さらに味わい深い雰囲気になりますよね。
絶対に注文したい! “元祖ピザトースト”
「べにしか元祖ピザトースト(ドリンクセット)」1600円、単品1100円
そしてこちらが、『紅鹿舎』の元祖ピザトーストです。
ピザトーストが初めてメニューに登場したのは、昭和39年。現オーナーの村上さんのご両親(先代オーナー)の趣味である食べ歩きがきっかけだったそうです。先代オーナーのお気に入りだった当時は数少ないイタリアンのお店で提供されていたピザを「家でも食べたい!」との思いからお母様が考案したのがピザトーストでした。その味は、お父様にも好評で正式にメニューとして販売。その珍しいビジュアルと抜群の美味しさが評判を呼び人気メニューとなっったそうです。
当時とレシピは一切変わっていない
パンは、当時からずっと同じベーカリーに特注していて、厚さ3.5cmも変わらず。作り方も当時と同じで、まずバターを塗ったパンに特製ピザソースを塗り、その上にサラミ・マッシュルーム・ピーマン・玉ねぎをたっぷり散らします。そして盛り盛りとチーズを乗せてオーブンへ。仕上げにパセリとパプリカパウダーをかけて完成です。
チーズがたっぷりなので、伸びも良い
どうですか! この溢れんばかりの(溢れているけど)たっぷりのチーズ。「べにしか元祖ピザトースト」のすごいのは、チーズの下の具材もソースもバターも端から端まで、たっぷりと乗っているところです。耳まで美味しい元祖ピザトーストは、必食の美味しさです。
さらに「ツナトースト」も、『紅鹿舎』が発祥です。コチラも村上さんのお母様が考えたとのことですが、お母様すごすぎる! 次は絶対に「ツナトースト」を食べると誓う黒猫でした。
盛り盛りのビジュアルが映える! 「ベイクドパイ」
「ベイクドパイ ストロベリーパイ(ドリンクセット)」1600円、単品1100円
どーん! という衝撃音が聞こえそうなほど豪快にクリームが盛られた「ベイクドパイ」も同店に訪れたらマストで頼みたいスイーツです。最近登場したSNS映えを意識したメニューかと思っていたら、SNSなどない時代に村上さんのお父様が考案したとのことでびっくりです♪
もちろんビジュアルだけでなく美味しさにもこだわっています。「ベイクドパイ」は、注文を受けてから丁寧に焼き上げ、上に乗る盛り盛りの生クリームの中にはバニラアイスがたっぷり入っています。いちごとストロベリーソースの酸味がクリームとアイスの甘さを丁度良いバランスで調整してくれるので、盛り盛りですがペロリといける美味しさです。
歴史感じる素敵な空間で、ぜひ人気のメニューを味わってくださいね。
●SHOP INFO
店名:珈琲館 紅鹿舎
住:東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル1F
TEL:03-3502-0848
営:11:00~23:00(土曜・日曜10:00~)
休:なし
●著者プロフィール
ミスター黒猫
カフェ・純喫茶・パンケーキ・スイーツの店を年間1000店以上訪問。特にパンケーキは雑誌で「日本一パンケーキを食べる男」と紹介される。SNSで8万人を超えるフォロワーに毎日情報発信のほかに、テレビ・ラジオ・webメディアでも活躍中。
Instagram:https://www.instagram.com/mr_kuroneko/