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●人気うどんチェーン『丸亀製麺』が群馬・渋川にドライブスルー店舗をオープン。その中身を探りに実際に利用してみた!

 早くて、安くて、美味しいうどんを出すことで絶大な人気を誇るチェーン『丸亀製麺』。路面店やショッピングセンターなど、その店舗数は国内だけで800を超えますが、今年、さらに斬新なお店をオープンしました。それが「うどんのドライブスルー」店舗。群馬県の渋川市にあるお店ですが、その看板にはオープンカーに巨大な「丸亀うどん弁当」が乗っており、「この店はドライブスルー店舗なのだ!」ということを強く示しています。

『丸亀製麺 渋川店』の外観

 しかし、車の窓からうどんを買って食べる感覚とはどんなものなのでしょうか。そして、店員さんとのやりとりの際にダシがこぼれたりといった不便はないものなのでしょうか。そんな素朴な疑問を抱きつつも、体験してみないことには始まりません。さっそく車を『丸亀製麺 渋川店』まで走らせ、実際にオーダーしてみることにしました!

『丸亀製麺 渋川店』は、うどん+ドライブスルーの好立地!

すでに並ぶ先客の車たち

 群馬県は、県民の運転免許保有率が全国2位であることから「ドライブスルー天国」と呼ばれることもあります。そんな好条件のもとでオープンした『丸亀製麺 渋川店』。9時の開店時間(※店内やお持ち帰りは11時開店)に行ってみると、すでに数台の先客の車が並んでいました。

メニュー表示を見ながらマイク越しにオーダーする仕組みです。(※提供商品は、季節ごとに切り替わります)

 ほどなくして先客の車が前に進み、筆者の注文の番がやってきました。メニュー表示と合わせて、マイクで注文する仕組みで、いわゆるハンバーガーチェーンなどのそれと全く同様のものです。また、メニューは(※)全23種。ここで筆者は複数のメニューをオーダー。店員さんの「前に進んでください」の言葉通り、車を前進させます。

(※)8月25日時点の販売数。取材時からメニュー構成が変わっています。

会計待ちでも飽きない「店員さんの機敏な動き」の見学

注文の商品を待つ間も飽きません(食楽web)

 商品を受け取り会計するコーナーでは、先客がまだお会計中。普通のドライブスルーなら少々退屈な時間ですが、ここではお店側の壁がガラス張りになっていて店内の様子をうかがえます。ドライブスルーの商品も店内と同様、注文を受けてからひとつひとつできたてをつくっています。中で手際よく注文の商品を作る店員さんたちの活気ある様子を見て、むしろ楽しく感じることができました。

 ようやく筆者の番となり、見事商品をゲット。もちろん、ダシがこぼれない容器での提供で『丸亀製麺』名物の「丸亀シェイクうどん」には、移動中でもできるだけ傾かないようにするカップホルダー(土台)もついており、商品個々がバラつかないようにする工夫がなされていました。もちろん、筆者が購入した際は汁がこぼれるようなことはいっさいありませんでした。

ドライバー、同乗者に嬉しいメニューの数々

ドライブスルーで購入した5種のメニュー

 ただし、言うに及ばず、うどんは箸ですする食べ物です。ハンバーガーやおにぎりのようにかじりながら運転するというわけにはいかないため、近くの道の駅に車を停めていただくことにしました。オーダーしたのは以下の5種です。

・「丸亀うどん弁当『鶏テリマヨうどん』」
・「丸亀シェイクうどん『ピリ辛担々うどん』」(※販売終了)
・「まんぷくセット『まるごとちくわ天』『ウーロン茶』」(※好きなうどん+好きなサイドメニュー、「ひと口ちくわ磯辺天は販売終了」)
・「うどん『きつねうどん(冷)』」(※季節限定)
・「ごはん『照りマヨ丼』」

 我ながらオーダーしすぎた感は否めませんが、まずは『丸亀製麺』ならではのメニュー「丸亀シェイクうどん『ピリ辛担々うどん』」(※販売終了)からいただきます。

「丸亀シェイクうどん『ピリ辛担々うどん』」

 カップの蓋を持ち、フリフリしてシェイクさせたあとにいただく新感覚うどんとしてすでに話題ですが、この「ピリ辛担々うどん」は特に夏場の暑い時期にピッタリのピリ辛の味わい。濃厚な味わいが、コシのあるうどんに絡み合って食べ応えも十分でした。

「丸亀うどん弁当『鶏テリマヨうどん弁当』」

 次は「丸亀うどん弁当『鶏テリマヨうどん』」。コク深い味わいでありながらもさっぱりすっきりといただける一品です。運転中のドライバーは食べられませんが、同乗の家族や友達には持ってこいの一品でした。

「まんぷくセット『まるごとちくわ天』」

 また、うどん類につけることができる「まんぷくセット」は、好きなうどんに、好きなサイドメニューとドリンクを選べるメニュー。筆者が選んだ「まんぷくセット『まるごとちくわ天』」は、コロコロした食べやすいサイズで、これならドライバーでも手軽に楽しめそうです。

「うどん『きつねうどん(冷)』」

 そして定番の「うどん『きつねうどん(冷)』」。まさにシンプル・イズ・ベストの味わい。創作系メニューに臆する年配の同乗者にオススメです。

「ごはん『照りマヨ丼』」

 最後は「ごはん『照りマヨ丼』」。「もう一品欲しい!」「ご飯ものも食べたい!」というニーズに呼応したもので、こちらもカップに入って食べやすいです。小さなお子さんが喜びそうなメニューだと思いました。

 いずれのメニューも美味しく食べられる時間は「賞味期限2時間」となっていますが、移動中の時間がないときなどにサクッと購入できるのはありがたいと思いました。また、筆者は購入後30分ほどしてからいただきましたが、それでも麺のコシや瑞々しさは、普段『丸亀製麺』の店舗でいただくのとほぼ変わりませんでした。

まとめ:『丸亀製麺』のドライブスルーは、前例がない一方で同ブランドの味わいと楽しさを存分に感じることができた!

 大満足の『丸亀製麺』のドライブスルーでしたが、東京に戻り、改めて同ブランドの担当者にメールで回答を得ました。

「『丸亀製麺 渋川店』は、ドライブスルーの機能を持ち合わせた路面店のため、店内喫食のご利用も可能ですが、お持ち帰り専用窓口も併設しています。ドライブスルーでも、できたての美味しさをお届けするため作り置きなどはしません。ご注文をいただいてからひとつひとつ丁寧にできたてを容器に詰めてご提供しています。

 この夏より車内でも簡単にお召し上がりいただけるサイドメニューも新たに開発し、お子さまから大人まで楽しめる豊富なメニュー展開となっています。様々な利用シーンに対応しているため、近隣にお住まいの方はもちろんのこと、通勤途中や休日のドライブ中にお立ち寄りいただくなど、幅広く活用いただけたらと考えています。ぜひ一度ご利用いただければ幸いです」(丸亀製麺・担当者)

 現状では、『丸亀製麺 渋川店』のみの実施であるものの、筆者個人的にはさらに実施店を増やしてほしいとも思いました。便利で楽しい『丸亀製麺』のドライブスルー、群馬エリアにお住まいの方、群馬近郊に出向く方はぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文:加賀ま波、松田義人)

●DATA

丸亀製麺

https://jp.marugame.com/index.html