小倉2歳Sに出走予定のパッシングシャワー(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、小倉競馬場で小倉2歳ステークス(GIII・芝1200m)が行われます。

 昨年の小倉2歳Sは13頭立てとそれほど頭数は多くなかったですが4番人気、9番人気、11番人気の決着となり、三連単の配当は37万円を超える波乱となりました。21年は10頭立てでしたが、3着は8番人気のアネゴハダが入っていますので少頭数でも穴馬の出番はありそうです

 今年も10頭立てと少頭数ではありますが、先述した21年の例があるように頭数が少ないからと言って人気馬同士で決まるとは限りません。広い視点で予想を組み立てていく事が的中へ近づく鍵になるのではないでしょうか。

ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
父ミスプロ系(ただし、スプリンターズSや高松宮記念で勝ち馬を輩出した種牡馬は除く)
[0-0-0-19]複勝率0%
該当馬:パッシングシャワー
(過去の該当馬:18年ルチアーナミノル2番人気8着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるパッシングシャワーが該当しました。

 過去10年の小倉2歳Sで父がミスプロ系だった馬は5頭が馬券に絡んでいます。内訳はロードカナロア産駒が3頭、アドマイヤムーン産駒とスウェプトオーヴァーボード産駒がそれぞれ1頭ずつとなっています。この3頭の種牡馬に共通するのは、日本で芝1200mのGI勝ち馬を輩出している事です。

 ロードカナロア産駒には21年高松宮記念勝ち馬ダノンスマッシュや23年高松宮記念勝ち馬ファストフォースなどがいますし、アドマイヤムーンやスウェプトオーヴァーボードもスプリンターズSや高松宮記念の勝ち馬を輩出しています。

 一方、日本の芝1200mのGI勝ち馬を輩出していないミスプロ系の種牡馬は、小倉2歳Sで良績を残していません。父がミスプロ系の種牡馬だった場合は、日本の芝1200mに高い適性がある事をすでに証明している事が重要と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。