丸亀製麺より人気? 常連4人に訊いた渋谷の『山下本気うどん』の“推しうどん”とは?
『山下本気うどん』の「ざるうどん」 | 食楽web
●東京・渋谷。目と鼻の先に『丸亀製麺』がありながら、いつも行列ができて大盛況のうどん屋『山下本気うどん』はなぜ人気なのか? 行列に並ぶ常連客に、推しメニューを訊いてみた。
渋谷で大人気のうどん屋『山下本気うどん』。東京、さいたま、神奈川にしかないうどんチェーン店ですが、渋谷にはなんと3店舗(渋谷道玄坂、渋谷センター街、渋谷並木橋)もあります。
渋谷道玄坂店の外観
特に渋谷道玄坂店は、目と鼻の先にあの『丸亀製麺』があるにもかかわらず、負けず劣らずいつもお客さんでいっぱいです。一体何がそこまで客を引き付けているのでしょうか? 今回は、実際に渋谷道玄坂店に並んでいた常連客に『山下本気うどん』の推しメニューを訊いてみました。
まず、月に3回は確実に『山下本気うどん』に来ているという、20代のカップルがインタビューに答えてくれました。
常連さんたちはなぜ『山下本気うどん』にハマっているのか?
『山下本気うどん』の内観
●渋谷区在住・24歳女性・北原菜々さん(仮名・学生)
「ハマったきっかけですか? インスタで見た、生クリームたっぷりのスイーツみたいなうどんがすごくインパクトがあって。実際に食べてみたらめちゃくちゃ美味しくて感動しちゃって。クリーム系は3種類あるんですが、『白いクリームチーズカレーうどん』(1180円)が私の推しです」
『山下本気うどん』の「白いクリームチーズカレーうどん」(1180円)
「クリームたっぷりでしつこそうに思うじゃないですか。でも全然そんなことないんですよ。3層構造っていうか、クリームの下には、マッシュポテトと牛すじ入りのカレーうどんがあります。ポテトが牛すじカレーと最高に合うんですよ。上のクリームチーズも、食べているうちにスープと一体化して、すごい美味しいです」(北原さん)
クリームの下から出てくるうどん(食楽web)
続いて、Aさんと一緒にいた男性にもインタビューをお願いしました。
●板橋区在住・27歳男性・井口佑樹さん(仮名・IT系企業勤務)
「僕はここの天ぷらが好きですね。丸亀製麺やはなまるうどんとかはたいてい揚げ置きの天ぷらだけど、ここ(山下本気うどん)は注文が入ってから揚げるから、アツアツでサクサク。エビ天もしっかり身が詰まっていて美味しいですよー。天ぷら盛り合わせ+うどん、みたいな頼み方も良いですが、僕の推しはなんといっても『本気天重』(900円)。これにセットで『うどん並盛』(300円)をつけて食べてます」(井口さん)
「本気天重」(900円)に「ミニうどん」(100円)をセット。うどん並盛は300円でセットにできる
井口さんは、天ぷらのなかでも「さつまいもの天ぷら」と「とり天」が好きなんだそう。「天重のタレもスッキリ系で重たくないので、セットの並盛のうどんも軽く食べられますよ」(井口さん)
「さつまいも」の天ぷら
続いて推しメニューを教えてくれたのは、30代の女性。最近、勤務先が渋谷の隣駅の恵比寿になり、カレーうどんが食べたくなると『山下本気うどん』に来るそうです。
●杉並区在住・30代女性・西島沙織さん(仮名・アパレル企業勤務)
「ここのカレーうどんは、近くの丸亀製麺に比べると少々お高めですけど、牛すじを使った自家製カレーのレベルが高いんですよ。オススメは、うどんの半分にカレーがかかっていて、半分にはとろとろ卵が絡めてある『カレボナーラうどん』(990円)。卵のまろやかさとカレーのスパイシーさがたまりません。そんなに食べるほうじゃないんですが、ここでは毎回、うどんを大盛り(無料)にしています(笑)」(西島さん)
「カレボナーラうどん」(990円)は、生卵を絡めたカルボナーラのようなうどんに、牛すじカレーがかかった一品
最後にお話を伺ったのは、平日はほぼ毎日、山下本気うどんを食べに来るという超常連さん。渋谷で働いている40代の男性です。
●世田谷区在住・40代男性・東海林健太さん(仮名・百貨店社員)
「近くに『丸亀製麺』もあるけど、僕は『山下本気うどん』のほうが好きですね。うどんの強いコシと口当たりのみずみずしさ、のどごしの良さ。あと、ダシが関西風で甘すぎず、鯖節や鰹節、いりこなんかの風味と旨味も強いんですよ。だからいつも頼むのは、ざるやかけ、ぶっかけみたいなシンプルなメニュー。丸亀より高い印象がありますが、ざるうどんやかけうどんは540円で、しかも大盛りも無料だし、そんなにコスパは悪くないと思いますね」(東海林さん)
「ざるうどん」540円
というわけで、『山下本気うどん』のファン4人に訊いた推しメニュー。個性的なものから定番ものまで登場しましたが、気になるメニューはあったでしょうか? 行く時の参考にしてみてください。
(撮影・文◎土原亜子)