小倉2歳Sに出走予定のミルテンベルク(c)netkeiba.com

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 かつては将来性に欠ける早熟スプリンターのためのレースというイメージもあったが、近年はナムラクレア、メイケイエール、ラウダシオン、レーヌミノル、シュウジ、ベルカントら3歳以降も活躍する馬をしばしば輩出し、出世レースとして存在感を示している。

1.馬格が必要

 過去10回で439kg以下だった馬は[0-4-3-32]と勝ち切れていない。19年1番人気で5着のカイルアコナは434kg、17年2番人気4着のヴァイザーは432kg、16年2番人気6着のクインズサリナは434kgなど、人気した馬でも軽量だと苦戦するケースが多い。

2.前走の上がり順位に注目

 過去10回で、前走上がり3ハロン順位が1・2位だった馬は[9-7-7-56]で複勝率29.1%なのに対し、3位だった馬は[1-3-1-25]で複勝率16.7%、4位以下だった馬は[0-0-2-29]で複勝率6.5%。デビュー直後の若駒の争いとあって能力比較が難しい中、前走の上がり順位というのは一つのバロメーターになる。

3.ゆったりしたローテ

 過去10回で、連闘で参戦した馬は[0-1-1-17]で複勝率10.5%。中1~2週の馬も[4-3-1-50]で複勝率13.8%と苦戦気味。対して、中3~8週の馬は[6-5-7-39]で複勝率31.6%。

 ミルテンベルクはモーリス産駒で、6月に阪神芝1200mでデビューして3馬身差快勝。ここに向けた調教では抜群の動きを見せており、引き続き勝ち負けを期待できるだろう。