D.オリヴァー騎手(17年9月撮影、提供:Racing Photos TM)

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 G1・128勝を挙げた名手、ダミアン・オリヴァー騎手が年内で引退することがわかった。『Racing.com』をはじめ、現地の複数メディアが報じている。

 D.オリヴァー騎手は1972年6月22日生まれの51歳。約35年におよぶキャリアで3000勝以上を挙げ、メルボルンC・3勝、コーフィールドC・4勝、コックスプレート・2勝、ゴールデンスリッパーS・1勝など数々のビッグレースを勝利。前述の豪州4大レースを全て制したのは過去8名しかおらず、G1・128勝は豪州のジョッキーとして歴代最多となる。

 日本でも多数の騎乗経験があり、JRA通算で245戦22勝。重賞タイトルは無いが、04年の天皇賞(春)ではゼンノロブロイとタッグを組み2着に入った。また、06年のメルボルンCではポップロックの手綱を執って2着に好走。デルタブルースとの日本馬ワンツーフィニッシュに貢献した。

 オリヴァー騎手は現地メディアの取材に対し、「おそらく、フランキー(デットーリ騎手)が最近6カ月間でやってきたことを見ると、彼の引退発表、引退ツアーが私にも少しインスピレーションを与えたのかもしれない」と語り、同じく年内での引退を発表しているL.デットーリ騎手に関しても触れている。

 引退レースについては「始まりの場所、パースで終わりたい」とし、12月に生まれ故郷パースで行われるサマーレーシングカーニバルになる見込みだ。