セントウルSに向け調整されるドルチェモア(写真中央、撮影:井内利彰)

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 昨年の朝日杯FS勝ち馬、ドルチェモア(栗東・須貝尚介厩舎)。安田記念18着の後はリフレッシュ放牧に出て、8月に函館競馬場へ入厩。しばらく、函館Wでの追い切りを積み重ねていき、下旬になって栗東へ移動。今朝30日は次走予定のセントウルS(9月10日・阪神芝1200m)に向けた1週前追い切りを行っている。

 1回目のハローが終了した直後のCWへ、ビューティーウェイとともに入場。ビューティーウェイを追走する形でゆったり進めていき、向正面に入ってもさほどラップは速くならない。3コーナーでもかなり遅いラップで、4コーナーでようやくスピードが上がるかなというラップだった。

 コーナーで外を回り、最後の直線も外。追いつくまでは簡単だったが、並んでからがなかなか追い抜けない。ラスト1F標識を過ぎたところでは一杯に追われていたが、それでも突き抜けるようなところはなく、むしろ内から盛り返されるような感じだった。

 時計は6F85.3-5F69.7-4F53.5-3F37.5-2F23.0-1F11.5秒。直線では2F続けて11.5秒のラップを踏んでいるので、決して動けていないわけではない。ただ、あそこまでしっかり追って、もうひとつギアが上がらなかったというのは少し物足りなさを感じる走りといってよいだろう。

(取材・文:井内利彰)