神戸新聞杯に向け調整されるファントムシーフ(写真中央、撮影:井内利彰)

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 春の牡馬クラシックは皐月賞3着、日本ダービー8着だったファントムシーフ(栗東・西村真幸厩舎)。夏は休養し、8月22日にチャンピオンヒルズから栗東へ帰厩。先週末は坂路で軽く時計を出しているが、今朝30日は次走予定の神戸新聞杯(9月24日・阪神芝2400m)に向けてCWでの追い切りを開始している。

 朝一番の時間帯にフルドライヴ、キゾクとともに正面から入場。その先頭を軽快な脚どりで進んでいき、とても休み明け1本目とは思えないCW追い切りのラップを刻んでいく。後ろもしっかりとついてきて、3コーナーでは前後の差が少し詰まった形で、4コーナーから最後の直線へ。

 直線に入ったところでキゾクは少し遅れるような形になったが、フルドライヴがファントムシーフに並びかけて、ラスト1Fでの追い比べ。一瞬は前に出るかという勢いがあったが、手応えは圧倒的にファントムシーフが優勢だった。

 時計は6F82.6-5F67.2-4F52.5-3F37.3-2F23.2-1F11.7秒。とても3週前追い切りとは思えない数字だが、休み明けでも早い時期からしっかり時計を出すのがこの馬のパターン。そういった意味では順調だし、今後の様子も要注目だろう。

(取材・文:井内利彰)