新潟記念に出走予定のマイネルウィルトス(撮影:井内利彰)

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 夏競馬を締めくくるハンデ重賞。サマー2000シリーズの最終戦という位置付けだが、秋に向けた始動戦として参戦してくる馬も多く、シリーズの他のレースと比べてバラエティ豊かなメンバー構成になる。

1.内・小回り実績に注目

 新潟外回りは直線が非常に長いため、瞬発力以上に持続力が問われるレースになることもしばしば。このレースに関しても、昨年2着のユーキャンスマイル、一昨年ワンツーのマイネルファンロンとトーセンスーリヤをはじめ、ブラヴァス、カデナ、タツゴウゲキ、カフジプリンス、アルバートドック、マイネルミラノなど、内・小回りコースで持続力を活かして良績を残していた馬の激走が多い。

2.ベテランに妙味あり

 過去10回の成績をキャリア数別で見てみると、キャリア10戦以下の馬は複勝率が18.8%あるが、複勝回収率は55%しかない。また、キャリア11~15戦の馬も複勝率は32.1%あるが、複勝回収率は78%にとどまる。対して、16~20戦の馬は複勝率22.6%だが複勝回収率は99%、21~30戦の馬も複勝率は14.3%だが複勝回収率は93%。妙味という点ではベテランに軍配。

3.近年は差し優勢

 以前は先行馬が幅を利かせる年も多かったが、近年はどちらかというと差し優勢になっている。過去5回で、4角10番手以下だった馬は[3-3-4-23]で複勝率30.3%、複勝回収率は138%に上るのに対し、4角5番手以内だった馬は[0-2-1-29]で複勝率9.4%、複勝回収率31%。

 マイネルウィルトスは前走の函館記念で4着だったが、1年ぶりの実戦を思えば上々の結果だった。21年に不良馬場だった新潟2000mで大差圧勝した実績があるようにタフな新潟は歓迎。最終週の新潟は合っていそうで、前進は必至と見る。